【2020 ACL グループリーグ】シドニーFCってどんなチーム?
1.チームの特徴
■ベースシステムと基本的な戦い方
・4-4-2の布陣
・両サイドハーフが内側に入り、サイドバックが大外に上がるオーソドックスなやり方
・素早い2トップへの展開が大きな武器
素早く機動力のある2トップへ素早く展開して攻めることが主な攻撃方法の1つ。特にバルバローゼスはスピードに優れており、サイドへ流れながら受けることを得意としています。
遅攻はサイドハーフが絞り、外側にサイドバックが上がるというオーソドックスなもの。バウムヨハンは司令塔タイプ。ニンコビッチは点の取れるトップ下というイメージ。大外に入るサイドバックと共に、コンビネーションで崩すこともできます。
2.リーグ戦の全得点から見られる特徴
■得点パターン
・クロスからの得点が多い
・次点でセットプレーからの得点が多い
・カウンターからの得点は少なめ
一番多いのはクロスからの得点でした。これは後ほど詳しく見ていきましょう。次点はセットプレーから。オーストラリアらしく大きな選手が多いので、それを活かしてる形と言えるでしょう。
素早い展開を得意としていながらも、カウンターからの得点は少なめ。スピーディーな崩しでも、多くの人をかけて攻めていることが伺えます。
■得点者とアシスト者
・ル・フォンドルが20得点以上を量産
⇒ しかし、今季終了後に移籍している
・アシストは司令塔バウムヨハンと、2トップの相方であるバルバローゼスが最多
20得点以上得点を量産していたのは2トップの一角であるル・フォンドル。しかし彼はシーズン終了後に移籍しており、今は不在の状態になります。これは大きな痛手でしょう。代わりはスーパーサブ的な扱いを受けていたブアジャーが務めています。
アシストは司令塔であるバウムヨハンと、2トップコンビの相方であるバルバローゼスが最多。特にバルバローゼスは、ダイアゴナルランで背後へ抜け出すことが多かったです。この抜け出しかたでフィニッシュしてもいいですし、中に入った2トップの相方へクロスを上げてもOK。このやり方はシドニー最大武器の1つです。
■クロス関連
(※クロスを上げた位置以外はセットプレーを含んでいます)
・ローポストからのものが多い
・合わせる位置はニアが少なめ
・クロスの高さは半々だが、合わせるのは足が多い
・アシスト王であるバウムヨハンとバルバローゼスが最多
・次点で右サイドバックのグラントが入る
クロスはサイド深くえぐったものが多いことがわかります。前述したバルバローゼスの抜け出しに加え、サイドの選手が深く侵入することも。シドニーのサイド攻撃は、深い位置までの侵入を防ぐことが肝要です。
クロスが多いのはアシスト王であるバウムヨハンとバルバローゼス。次点で右サイドバックのグラントが挙がっています。バウムヨハンと組んでいる右サイドは大きな脅威だということがわかります。
3.リーグ戦の全失点から見られる特徴
■失点パターン
・クロスからの失点が最多
・次点はセットプレーや裏抜け
クロスからの失点が最多でした。やられているサイドは左サイドが多め。シドニーの左サイドは突くべきポイントでしょう。
裏抜けからの失点は、ディフェンダーの対応ミスが主な原因。特にシーズン終盤多く見られたことなので、(当たり前ですが)疲労がたまってる状態だとミスが増えるようです。
■クロス関連
(※クロスを上げた位置以外はセットプレーを含んでいます)
・浅い位置からのものは少なく、サイドをえぐったものが多い
・合わせた位置でニアはなく、中央が多め
・浮き球が多めだが、合わせる箇所は五分
クロスに関しては、サイド深くえぐられたものが失点につながりやすいようです。特に中央が多いということは、マイナスの位置が空きやすいから。ここは狙い目でしょう。また、浮き球が多いことから、ボールウォッチャーになりがちなこともわかります。
4.リーグ戦の得失点の時間別割合
得点と失点を90分の中で15分ごとに6分割したもので見ていきます。
・前半真ん中と、終了間際の得点が多い
・失点タイミングはほとんど平均的
得点に関しては、前半真ん中や試合終了間際のものが多かったです。相手の様子を見てから攻略できることと、試合終盤まで走れることが伺えます。
失点についてはほとんど平均的でした。ここに関しては、特徴が見えなかったことになります。ある意味で集中力が最後まで持続するチームだと言えるでしょう。
5.リーグ公式動画チャンネル
Aリーグ公式のYoutubeチャンネルになります。ハイライトなどありますので、気になるチームの確認にどうぞ。
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