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【2020 J1 第4節】横浜F・マリノスvsFC東京 ゆるれびゅ~

1.はじめに

 前節シーソーゲームを制したマリノス。いやぁ、カロリー消費の高い試合でしたね…1日遅れの七夕。キレイな天野川を見ることができました。

 さて、今回からいよいよ観客を入れての試合。日産スタジアムに迎えるのはFC東京。前節大差で負けたこともあり、この試合遮二無二きそうですよねぇ…怖い怖い…そんな試合を見ていきましょう。

2.スタメン

スタメン

■横浜F・マリノス

4-2-1-3の布陣
・前節から先発を7人も入れ替える
・注目された天純のポジションはボランチ

■FC東京

4-4-2の布陣
・前節から先発を4人入れ替える
・突然永井が復帰するなんて聞いてないよぉ~!

3.最初からクライマックスだぜ!

 この試合、最初から怪獣たちが大暴れしてましたよね…ディエゴが抜け出してチアゴがグワーッと迫る。永井がズバッと出てきてチアゴがズサーっとお掃除する。あれ…こういう光景、本来なら60分ごろから見る予定なのに…おかしいストーリー構成でしたね。

相手がしっかり守って素早くディエゴか永井へ。「今だ!攻めろ!」と前に出てくる
「そうはさせんぞ!」と "トリコロールのルンバ" チアゴがすぐにお掃除
前掛かりになってる敵の背後がスッカスカ
「チャンス!これは速攻だ!!」と素早く仕掛けるマリノス
①に戻る

 無限ループって怖いよね…これが最初からクライマックスだった半分の理由。ではもう半分は何だったでしょうか。

振り向くな君は美しい

前プレと後方の熱量差

・相手がボールを下げたとき、前の選手たちは振り向かないで突き進む
後ろが取っ散らかってるので間がスッカスカになる

 相手からの攻撃を守って速攻をしかけるマリノス。しかし途中で相手に奪われてしまうのでした…

マルコス「奪ったぞ!さあ、カウンターだ!」
オナイウ「いくぞー!いくぞー!!」
水沼「やばっ!?相手に取られちゃった」
渓太「取られたら取り返せだ!すぐ奪うぞ!」

 相手に取られてもすぐ奪おうとする前線の選手たち。しかし後方の選手たちは置いてけぼりに…

小池「おい、ちょ待てよ!まだ後ろ整ってないって」
畠中「あー、あいつらいっちゃったよ…」
ティーラトン「俺の前に2人いるんだけど…」

 前は奪う気満々でも、後ろは整っていないのでついていけない。その結果、間がスッカスカになり空洞化。このひろーい洞窟に入るのはミステリーハンター東。

「何かえらい空いてるなここ。ちょっと下がればアキからボールもらえるんじゃね?」

 スルスルっと下がった東は早しからボールを受け前進。ドカーンとスーパーひとしくん人形を永井に届けます。これを受けた永井がビューンと駆け抜け、チアゴがドカッとぶつかり交通事故。やっぱスピード違反だって…FC東京がPKを得ました。

 前線の選手たちは高校サッカーの精神を忘れていませんでした。『振り向かない美学』これを貫いたからこそ、最初からクライマックスだったのかもしれません。もうちょっと気を遣ってもいいのよ?

4.凹むな、我らは美しい!

 結果として負けてしまいましたが、この日のマリノスは美しい攻撃の数々を見せてくれました。凹むな、我らは美しい!前を向くためにも、いくつかご紹介します。

■集まれ~!からの散れ!

オーバーロードとアイソレーション

【POINT】
 みんなを集めておいていい感じになったら空いてるとこに散らす

 左サイドに集まるマリノスの選手たち、さすがに放っておくわけにはいかないので、東京の選手たちも寄ってきます。

マルコスみんな集まれ~!マリノスの攻撃はっじめっるよ~」
天野「え?やるの?なら俺いくよー」
扇原「俺も俺もー」

 大所帯になる左サイド。しかし中央と→で虎視眈々と隙を狙う選手たちが…

オナイウ「よし、相手も集まってきてるな。俺が繋ぎ役になって宏太に展開できれば…」
宏太「よしよし、引っ張られてるな。こっちまで散らしてくれれば…」

 相手がいい具合に引き付けられたところで解散の合図!マルコスが下がったオナイウへパス。ボールを受けたオナイウは宏太へ展開。一気に逆サイドへ持ってくることにより、相手をかわしてチャンスを作ることができました。

■ジャンクション小池

小池ハブ

【POINT】
 マリノスの攻撃通路を繋ぐジャンクション小池

 この試合、小池が中央に顔を出して前後左右を繋ぐ姿を見ることができました。

小池「今タカくんも純くんもいないな。俺は外側じゃなくて内側にいかなきゃいけないか」

 もうすっかりマリノスのサイドバックですよ彼。松原がやっていたことを難なくこなしていました。攻撃のハブ役になるその姿は、さながらジャンクションのようでしたね。

■反対にズドーン!

サイドチェンジ

【POINT】
 同じサイドで回してから反対にズドーン!

 ボールを奪った小池が華麗なターンで中村をかわす。すると宏太が下りてきたので彼にパス。そのままサイドにいるマルコスまでボールが繋がりました。同じサイドで回してから相手は釘付け。それを逆手に取り、渓太までズドーン!こういった大きな展開が何度も見られたのはよかったと思います。

■アップ中のパス回しみたいに

狭い箇所を崩す

【POINT】
 アップでやってる鬼回しみたいに狭いところを縫って突破

 先ほど広い展開が多かったと言いましたが、それ一辺倒というわけではありません。このように狭い箇所をスルスルっと抜けてチャンスに繋げたこともありました。ポンポンとパスが回る様は、まるでアップのときの鬼回しみたいでしたね。広い攻めと、狭い攻め。両方が使えると相手を惑わしやすいと思います。

5.スタッツ

マッチレポート - J1レポート note用-1

■sofascore

■SPAIA

■トラッキングデータ

6.おわりに

 負けはしましたが、この試合は多くのチャンスを作りました。ゴールは目前まで迫っていたはず。この敗戦はそこまで悲観しなくていいと思います。

 ただ、思うところもあります。この3連戦は我々にいくつか課題を出したはず。それが何なのか、考えてみる必要があるでしょう。整理した上で次戦に臨みたいですね。

 次は鹿島。相手も今産みの苦しみに直面している最中。苦しいのはお互いさまです。それでも我らが勝利し、選手たちが自信を深められたらいいなと思います。次戦も精一杯応援しましょう!

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