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【2020 J1 第6節】横浜F・マリノスvs横浜FC ゆるれびゅ~

1.はじめに

 前節、パックリ割れた海を鹿島に制覇されたマリノス。何度目の裏抜けか…同じような形で失点を重ねてしまいましたね…それでも攻撃面ではいいところを見ることができました。1点目は今季ベストゴールだったと思います。

 さて、下を向いてばかりもいられません。なんていったって相手は横浜FC。そう、横浜ダービーなのです。内容以前に結果が大事。絶対に勝つべき戦い!結果やいかに。見ていきましょう。

2.スタメン

スタメン

■横浜F・マリノス

4-1-2-3の布陣
・いよいよ仙頭がマリノスデビュー

■横浜FC

3-5-2の布陣
・手塚とマギーニョが前節と違う先発

3.侍の魂で臨む横浜FC

FCの守備

フィールド全体で1対1を作る
・梶川だけは自由にする

 横浜FCは卑怯な手を使いません。各所で1対1の勝負。武士の心を忘れていません。

マギーニョ「拙者と一騎打ちをするのだ!覚悟、ティーラトン!」
松尾「俺の相手は小池、お前だ!」

 決めた相手にどこまでも食らい付く選手たち。本来サイドが主戦場であるマギーニョや松井が、中央についてくるほどのしつこさ

ティーラトン「こいつらしつこい!今何時代だと思ってるんだよ」
小池「これが令和の侍なのか…」

 このやり方、相手を逃さないというメリットがありますが、体力をものすごい使うことがデメリットもあります。自分本位じゃない動きってホント疲れるんですよ…結果として、このやり方は後半55分ごろまでしかもちませんでした。それにしてもこんなやられかたは今季初めてでしたね。

4.サイドへの追い込み漁をするマリノス

マリノス守備

渓太「俺は前にいる星だな」
エジガル「俺は田代」
仲川「残りの小林はこちらで引き受けよう」

 前線の3人は相手最後方に構える3人を捕まえる。

マルコス「啓矢、俺はボールに近い手塚捕まえるから、そっちは佐藤をお願い」
仙頭「わかったよ。じゃあ松浦は放置で」

 中盤の2人はボールがある方の選手につく。こうして相手をサイドに寄せる追い込み漁をかけます

 しかしその網目が大きく、魚に逃げられることも。この場面では南を経由して反対サイドへ展開。その先にマリノスの網はなく、スッカスカな状態。

小池「目の前には松浦と松尾。いったい俺は何松を見ればいいんだ…」

 2本松の間に立つ小池。そう、左に大きく張った網をかいくぐられると、このように人数差ができてしまいます。こうなるとこちらが不利な状況になってしまいました。

5.梶川キャノン

梶川砲

梶川「相手が自分にこないのなら、一気に最前線に送ってやる!」

 相手は1対1にこだわるのでグッチャグチャ。そして梶川は自由を得ている唯一の選手。一番先を見ると敵味方の数は同じ。「ならば、放り込んでしまえ!」そう、梶川キャノンの発射なのです。

 恐らく飲水タイムのときに砲台へ球をこめていたのでしょう。明けてから発射してましたからね。効果は絶大。それまで後ろで詰まっていた問題が一気に解消しました。

6.マリノスの辞書に守備固めなどない

マリノス前プレ

水沼「相手は動けてない。交代した俺たちがガンガン走って奪うぞ!」
扇原「オッケー、こっちも連動するね。」
マルコス「なんの、先発組も負けないよ!」

 積極的な守備のデメリットが横浜FCに重くのしかかってきます。スタミナが切れたため、あまり動くことができない状態に。そこで守備を固めるのではなく、どんどん前に出ていくマリノス選手たち。「俺たちの辞書に守備固めなんてないんだ」そんな気概を感じます。最後まで攻撃的な姿勢を貫いたマリノス。見ていて気持ちよかったですね。

7.モーセの怒り再び

中盤の空洞化

【POINT】
 突破されたあとの戻りが遅い

 この試合も海が割れていましたね…守備がうまくいかずにかわされる。攻撃がうまくいかずに取られてしまう。そんなときにひょっこりはんするようです。

 自分たちのいる場所が悪いのかなぁ。なんて思ってましたが、単純に戻る速度が遅いのかもしれません。現地で見てたときも攻撃に移るとき、畠中や槙人が上がるのが遅かったので、疲れてるかもしれませんね。

 過密日程の今季は体が重いままで常時試合に挑むことになるでしょう。そういったときでも海を割らないペースを身につけたいですね。

8.スタッツ

マッチレポート - J1レポート note用-1

■sofascore

■SPAIA

■トラッキングデータ

9.おわりに

 マリノス相手に自分たちの色を全力で出してきた相手は、今季初めてでした。前半20分までに1点決められてたらわからない試合だったと思います。

 それでも飲水タイムに立て直せたなど、選手主体となって解決できたのは大きな自信になるでしょう。これからも相手に応じて適切な変化ができるといいですね。

 ただ、今までの問題が全て解決したわけではありません。仕掛けが早いことは健在。ここの折り合いを見つけないと次の札幌戦はかなり厳しいものになるでしょう。それでも乗り越えられると信じて、一生懸命応援していきます!

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