マリノス現地観戦の手引き~守備編~
今回は守備編になります。マリノスの守備で見るべきポイントはどこか。簡単に整理していきます。
1.ボールを奪われたらまず一番後ろを見よう
ご存知の通り、マリノスは超ハイラインを敷いて守備に臨みます。しかも、攻撃時は両サイドバックが上がるため、一番後ろに残っているのはセンターバックのみ、ということも珍しくありません。
そんなマリノスが一番恐れるものはカウンターです。足の速い人へポーンとボールを入れられることも多くあります。なので、ボールを奪われたら、チラッとでいいです。まずは、一番後ろの様子を確認してみましょう。
・残ってるマリノス守備陣と相手攻撃陣の人数を比較
・キーパーの位置を確認
■最後方の人数比較
チラッと見る際、相手との人数を比較すると危険度が一発でわかります。それぞれ出川度で判断しましょう。ただし、リーグ屈指のルンバであるチアゴがいるかどうかで、判断基準が変わることに注意です。
◇チアゴがいる場合
・こちらが少ない ⇒ 「ヤバいよ!ヤバいよ!」 出川度:★★★☆☆
・同数 ⇒ 「まぁいけるって」 出川度:★★☆☆☆
・こちらが多い ⇒ 「余裕余裕」 出川度:★☆☆☆☆
◇チアゴがいない場合
・こちらが少ない ⇒ 「リアルガチでヤバい!」 出川度:★★★★★
・同数 ⇒ 「ヤバいよ!ヤバいよ!」 出川度:★★★☆☆
・こちらが多い ⇒ 「まぁいけるって」 出川度:★★☆☆☆
■キーパーの高さ確認
守備陣の背後にボールをポカーンと放り込まれた場合、キーパーが飛び出して対応できる場合もあります。なので、余力があればキーパーの高さも確認してみてください。
・センターバックとの距離が遠すぎる ⇒ 飛び出せないかも
・センターバックとの距離がある程度近い ⇒ 飛び出せるかも
2.前からの守備を見てみよう
さて、マリノスの守備でもう1つ特徴的なのは、素早い切り替えから行われる『前からの守備』です。いわゆるハイプレスってやつですね。これは個人と組織、両面から見なければいけません。
・個人 ⇒ パスコースを消しながら寄せているか
・組織 ⇒ 前の選手に連動して他の選手が動いているか
■パスコースを消しながら寄せているか
〇 背中でパスコースを消しながら相手に迫っている
× 何も考えず相手に突っ込んでいる
背中で敵を隠しながらボール保持者に寄せることで、パスコースを1つ消すことができます。そうすると後ろの守備負担が軽くなりますよね。これをカバーシャドーなんて呼んだりします。
反対に、何も考えず適当に突っ込むと、パスコースを削ることができません。その分、後ろも人数をかけなければならず、負担が増加してしまいます。
背中で消しながら寄せていれば、その選手に拍手を送りましょう。「うおおおぉぉぉおお!」と野性味溢れる特攻スタイルを目にしたときは、少しばかりの不安を感じましょう…
■選手が連動しているか
〇 前の選手が寄せたら次のパスコースを予測して塞ぐ
× 前の選手は寄せるが後ろの選手は待っている
前の選手が寄せたとき、次のパスコースを予測して、飛び出せる準備を整えていることが望ましいです。敵の中間に位置し、2人の相手に対して飛び出せる状態を作っているとなおよいでしょう。これを見かけたら惜しみない拍手を送ってほしいです!
反対に後ろが待っている場合、相手からしたらパスコースがたくさんある状態。前の選手は一生懸命走りますが、スルッとかわされてしまいます。これでは体力を使った割に、得るものが何もない状態に。なので、最前線が「行く!」と決めて出た場合は、後ろも腹を括って続かないと無駄な守備が増えることになってしまいます。
守備についてはこんなところですかね。メリハリをつけて守備をしているかどうか。また、後ろが連動してるかどうか。これらに注目してみると、うまくいってるかどうかの判断がしやすくなると思います。
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