【2020シーズン】マリノスシーズンレビュー
1.はじめに
お久しぶりです。「2020シーズンのまとめやらなきゃなぁ」と思いつつ、未だにACL敗戦を引きずって中々やる気が出ませんでした。その結果がこの時期にシーズンまとめを出すということに!新シーズンを想像する材料になれば嬉しいです。では、早速いってみましょう。
2.今季リーグ戦の傾向
まずは2020シーズンにおけるリーグ戦の傾向をざっくりと見ていきましょう。
特殊ルールを踏まえ、各クラブの出場時間をグラフにすると特徴がよく表れていました。来季のルールはどうなるんでしょうね。同じなら今季のようになるかもしれません。変わるのなら別のチームが台頭するかもですね。
3.マリノスの一年を振り返る
■シーズン年表
今季の主な出来事を年表形式にしてまとめてみました。
■全試合の振り返り
今季の試合全体を見通して、傾向や結果などを振り返っていきます。
■各フォーメーションについて
今季も多くのフォーメーションを使って試合に臨みました。それぞれについて、簡単に振り返っていきます。
■全選手ざっくり短評
細かく書くときりがないので、全選手の短評を4つの箇条書きでまとめてみました。
4.今季苦戦した理由
今季マリノスが苦戦した理由を考えてみましょう。様々なことがありますが、大きなものは以下の2つだと思っています。
1. ウイングがいなかった
2. 過密日程と特殊ルールがマリノスにむいてなかった
それぞれについて見ていきましょう。
■ウイングがいなかった
今季はウイング不在のため、3バックシステムを採用するなど、試行錯誤が最後まで続きました。選手はいたけど、ウイング適正のある人は少なかった。自分はこのような意見です。そこで、『マリノスにとってのウイング』という観点から、それぞれの選手を見ていきましょう。
渓太移籍後、マリノスの求めるウイング像に合致していたのは、仲川と詠太郎だけだと思います。前者は負傷によりシーズンのほとんどを棒に振った。後者は、不慣れなシャドー起用で委縮してしまった。シーズンを通して見ると、両翼をもがれた状態が多かったです。
では、なぜウイングがいないと辛いのでしょうか。それを考える上で、まずはウイングとウイングバックがどのように影響を及ぼすか見ていきます。
・ウイングが幅を取ると、相手守備陣を広げることができる
・ウイングバックが幅を取ると、相手中盤を広げることができる
当然と言えばそうなのですが、どこが広がるかで相手を広げられる箇所が変わってきます。ウイングだと守備陣、ウイングバックだと中盤になるでしょう。
横に広げるメリットは、パスを通すスペースが大きくなること。つまり、相手のラインを越えて前進しやすくなるということです。その状況をどこで作ると嬉しいか。もちろん、相手ゴールの近くですよね。
相手中盤を広げることは、こちらのビルドアップがスムーズにいくことに繋がります。しかしマリノスはサイドバックを内側に位置させるなど、選手ローテーションによってその問題を解決しています。そういう背景からも、広げたい箇所はゴール近くの守備陣になるのです。
相手が広がらなくても、サイドチェンジで空いてる箇所から強襲できます。いずれにしろ、こちらの最前線が横に目一杯広がっていることが重要なのです。ボスのサッカーはこれを前提として、サイドを崩すことを攻撃の柱としています。ウイングがいるということは、マリノスのサッカーにおける必須条件の1つ。これを欠いたことが、今季苦しくなった一因なのだと思います。結局、得点に繋がるのは後ろを置き去りにしたカウンターがほとんどでした。
■過密日程と特殊ルールについて
■マリノスのボール保持について
ちょっと余談ですが、マリノスのボール保持はどのような形が望ましいのかについてまとめてみました。状況や数字だけでは図れないものがあると思っています。
■来季についてちょこっと
まとめた通り、特殊ルールが変わらないと来季も辛い旅路になると思います。ですが、こんな悲報が…
過密日程は回避できそうなので、自分たちの完成度を上げるしかないですね。来季の成否は、大然やエウベルがどれだけウイングとしてプレーできるか。ここに直結すると思います。
5.今季書いてみた感想
6.おわりに
昨季優勝したチームが無冠に終わるという厳しいリーグでした。相手にガッツリ対策されるのは王者の宿命。それを乗り越えられなかった結果だと言えるかもしれません。ただ、今季の特殊ルールがマリノスのサッカーに絶望的に合っていないのも確か。来季は例年以上に自チームの完成度が求められるでしょう。次はタイトル獲得を期待しつつ、通常のペースで試合を見れる喜びを噛みしめたいと思います。
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