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2019 横浜F・マリノス その他マッチレビュー

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2019シーズン 横浜Fマリノスのルヴァンカップ、天皇杯、フレンドリーマッチなど、リーグ戦以外の試合のマッチレビューまとめになります。
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【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス シーズンレビュー

1.はじめに 遅ればせながら、2019年J1リーグについて、横浜F・マリノスのシーズンレビューを書いてみました。優勝という最高の結末で終えられたシーズン。それぞれの試合についてはレビューを書いてきましたので、こちらでは、シーズン通して感じたことを記載していこうと思います。では、いってみましょう。 2.シーズン年表 最初に、シーズンを年表形式で振り返っていきたいと思います。取り上げたトピックは筆者の思うところです。皆さんそれぞれに思い出があると思いますので、そちらも頭に浮かべ

【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス ~オーバーロードとサイドチェンジ~

1.オーバーロードとは オーバーロードとは片方のサイドに多くの選手を割いて出来上がった密集状態のことを指します。反対に、誰もいなくて孤立していることをアイソレーションと呼びます。  この2つには相関性があり、オーバーロード状態を作り出して相手も密集させる。逆サイドはアイソレーションした選手がいるので、そこへボールを送ることで手薄な敵陣を突破。試合を有利に進めます。  詳しくはとんとんさんのブログに記載がありますので、こちらをご覧ください。 2.逆三角形システムの場合■オ

【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス ~ハイライン~

1.オフサイドについて ハイラインについて語るのに外せないオフサイド。改めてルールを見てみましょう。  競技規則第11条に以下のように記載されています。(長いため、今回注目したい箇所のみ抜粋) 2. オフサイドの反則ボールが味方競技者によってプレーされたか触れられた*瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっている場合にのみ罰せられる *ボールを「プレーした」か「触れた」最初のコンタクトポイントを用いる。  簡単に言うと、パ

【2019 ルヴァンカップ グループステージ 第1節】横浜F・マリノス vs 北海道コンサドーレ札幌 サクサクレビュー

1.はじめにいよいよカップ戦も始まりましたね! カップ戦は映像を見直すことを特にせず、自身が観戦した試合について思ったことを、すぐに記載してまとめる形でサクっと書いていこうかと思っています。 2.スタメン マリノスは直近のリーグ戦から10人、コンサドーレは11人全員を代えて臨みました。 新加入選手や、まだリーグ戦で見れてない選手などが多く、とても楽しみなスタメンでした。 3.コンサドーレの攻め ・3バックがピッチ幅いっぱいに広がる ・WBは最前線に出て、3トップと共に

【2019 ルヴァンカップ グループステージ 第3節】横浜F・マリノス vs V・ファーレン長崎 サクサクレビュー

1.はじめに4月というのに雨降りしきり、風も強い非常に寒い中でのナイトゲーム。 ビルドアップが中々うまくいかず、前進が難しい試合となりました。 個の頑張りは見られてもチームとして機能していないのがむずがゆいです。 新加入選手の初試合でもあったので、ある程度は仕方ないのかなと思っています。 前にも記載しましたが、カップ戦は特別見直すこともなく、自分が見たときの感想をつらつらと書くような形でのレビューになります。 では、いってみましょう。 2.スタメン ・リーグ戦から総

【2019 天皇杯 2回戦】横浜F・マリノスvs立命館大学 サクサクレビュー

1.はじめに ルヴァン敗退したこともあり、久しぶりの簡易レビュー登場。ついに始まった天皇杯の相手は立命館大学でした。カテゴリが極端に違う相手と戦うことが名物のこの大会。普段対戦しないような相手は、いつもと違うやりにくさがあります。ザクザクっと振り返ってみましょう。 2.スタメン ■横浜F・マリノス ・4-1-2-3のシステム ・天純、和田、渓太と、思った以上にガチなスタメン ・CB緊急事態により畠中の連勤記録絶賛本日も更新中 ■立命館大学 ・リーグ前節に続き、まさか

【EUROJAPAN CUP 2019】横浜F・マリノスvsマンチェスター・シティ マッチレビュー

1.はじめに いよいよこの日がやってきました…!CFGの総本山、マンチェスター・シティとのフレンドリーマッチです!!アンジェと共に作り上げたアタッキングフットボールがプレミアリーグ王者へどれだけ通用するのでしょうか。ワールドクラスの選手やサッカーを目にする楽しみと共に、自分たちのサッカーがどこまで食らい付けるのかということも楽しみでした。久しぶりに超満員となった日産スタジアムでの試合。振り返っていきましょう。 2.スタメン ■横浜F・マリノス ・システムは継続して4-2

【EUROJAPAN CUP 2019】横浜F・マリノスvsマンチェスター・シティゆるれびゅ~

1.はじめに いよいよこの日がやってきました…!CFGの総本山、マンチェスター・シティとのフレンドリーマッチです!!アンジェと共に作り上げたアタッキングフットボールがプレミアリーグ王者へどれだけ通用するのでしょうか。ワールドクラスの選手やサッカーを目にする楽しみと共に、自分たちのサッカーがどこまで食らい付けるのかということも楽しみでした。久しぶりに超満員となった日産スタジアムでの試合。振り返っていきましょう。  通常レビューはこちらになります。 2.スタメン ■横浜F・

【2019 天皇杯 4回戦】鹿島アントラーズvs横浜F・マリノス サクサクレビュー

1.はじめに さあ、残されたリーグ以外のタイトルの可能性。それが天皇杯!難敵鹿島のアウェイに乗り込んだマリノス。リーグ戦で直接対決がないだけに、この試合に勝って相手の勢いを削ぎたいところ。どんな試合だったのでしょうか。簡単に振り返っていきます。 2.スタメン ■鹿島アントラーズ ・布陣はお馴染みの4-4-2 ・中心選手は土居、白崎、クォン・スンテがベンチに ■横浜F・マリノス ・リーグとほぼ総取り換え ・ただし、次節出場停止の喜田とティーラトンは先発 ・マテウスが出

【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス ~シーズン年表~

1.第1節~第9節 ■第1節  いよいよ待ちに待った開幕戦。スタメンを見ると新戦力だらけ。今季からの選手が5人、昨季夏に獲得した選手が2人。1年以上チームに在籍していた選手は飯倉、喜田、天野、仲川の4人だけでした。  これにはとても驚き、若干の不安を覚えました。しかしそんな思いも何のその。選手が流動的に動くも、互いの位置が重ならず、効果的な前進ができていました。 「え!?初めて公式戦を戦う選手たちでこのコンビネーション!?これめっちゃ楽しい。昨季からすごい成長してるじ

【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス ~逆三角形システム~

1.ベースフォーメーション  第1節から第11節まで採用した、中盤を逆三角形にしたフォーメーション。昨年から続けてきた形であり、今季もこれをベースにしたいという意識が伺えます。  昨季不足を感じていたインサイドハーフに三好がピタリとはまり、攻撃に迫力が増した。高野が2節で負傷してしまうも、広瀬が左サイドバックを務めてこれを回避。また、守護神は5節からパギが定着しましたね。  この新4-3-3の流動性はシーズンでも随一。特に開幕戦は見ていて非常にワクワクした試合でした。

【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス ~マルコスシステム①~

1.ベースフォーメーション  第12節から第20節まで使用した、マルコスを主軸としたフォーメーションになります。彼の動きで攻撃の全てが決まるため、これを『マルコスシステム』と呼称することに。  マルコスが自由に動く中、サイドバック、ボランチ、エジガルがバランスを取って動く。中央から崩すこともできますし、ワイドに張ったウイングからサイドを攻略することもできました。  ただ、マルコスへの負担が激しく、どの試合でも前半で走行距離が6kmを越えるほど。彼の創造性を存分に活かした

【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス ~マルコスシステム②~

1.ベースフォーメーション  第21節から第34節まで主に使用したフォーメーション。マルコスシステムと同じ形ですが、エジガルの負傷離脱を受け、当てはめる選手を変更。その特徴に合わせて志向するサッカーも少し変わりました。  従来のマルコスシステムはエジガルとマルコスを軸とした遅攻も行える万能なフォーメーションでした。しかしこちらはエリキやマテウスといったスピードに定評のある選手を採用。その良さを活かすため、素早い切り替えからの激しいプレスと、前後をある程度分断した攻撃を中心

【2019 J1リーグ】横浜F・マリノス ~3システムの比較~

1.スタッツ比較  以下のスタッツをシステムごとに比較していきます。これ以降、逆三角形システムを『逆三角形』、マルコスシステム①(エジマルシステム)を『マルコス1』、マルコスシステム②(エリマテシステム)を『マルコス2』と呼称することとします。 ・得点数 ・失点数 ・ボール保持率 ・シュート数 ・パス数 ・ロングボール数 ・クロス数 ・デュエル勝利数 ・空中デュエル勝利数 ・走行距離 ・スプリント回数 (データ元:sofascore)  ボール保持率、シュート数、パス数