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【福井7月旅】~越前海岸盛り上げ隊~

福井県 地域ものがたるアンバサダー7月の越前海岸への旅を案内してくださった、”越前海岸盛り上げ隊”についてご紹介をしたいと思います。

7月のジオリブ講座では”越前海岸盛り上げ隊”より堂下さん・松平さん・志野さんがご登壇

”越前海岸盛り上げ隊”とは??

福井市の越前海岸沿いに位置する五つのエリア「鷹巣」「棗」「国見」 「越廼」「殿下」の地域の中で地元の個人事業主を中心に結成され、地域資源を活用した体験コンテンツの開発や首都圏からの体験希望者の受入活動に取り組んでいる団体。活動の成果もあり移住者も増加中。
(※↓詳しくは下記リンクから!)

その中から今回は、アンバサダー旅行にもご協力くださった 松平さん・志野さん のお二人のご紹介をしたいと思います。

"越前海岸盛り上げ隊" 松平 裕子さん ご紹介

松平裕子さん(右)とご主人

松平さんは東京や海外で働いた後、2018年にご主人の地元である殿下地区にUターン移住。地域おこし協力隊としても活動されました。

東京の便利な暮らしとは全く異なる、越前海岸の豊かな自然に寄り添う生活の中で充実感をもって地域のために活動されている松平さん。

伝統食「葉ずし」の継承や地区の担い手不足解消の対策、地域資源を生かした体験の企画、教育旅行の受け入れ促進等にも精力的に取り組まれているそうです。

「葉ずし」はコチラ ジオリブ講座で皆で頂きました

さらに"越前海岸盛り上げ隊"の活動の1つである、交流拠点としての古民家再生プロジェクト「はりいしゃ」のクラウドファンディングページ内で松平さんは以下の様に語っておられます。
https://camp-fire.jp/projects/293963/activities/186211

越前海岸の魅力は、なんといっても盛り上げ隊の個性豊かなメンバーが揃っていることです。それぞれが得意なことや好きなことを活かしながら、生業を立てています。好きなことを生業にするのは、サラリーマン社会から見ると、実は当たり前ではなかったりしますよね。やらされてるのではなく、やりたいことをやる。これからは、そんな個性を活かした生き方が主流になっていくと言われています。自分のやってみたい気持ちを、周りの人達に応援してもらいながら実現できるのが、越前海岸盛り上げ隊の最大の魅力だと思います。過疎化の波は止められないかもしれない。でも、今、私たちが何かアクションを起こすことで、ここ越前海岸で、何かやってみたい!という仲間が増えていったら楽しいだろうなと思います。夢見る大人が増えれば、夢見る子供もきっと増えるはず。そのきっかけとして「はりいしゃ」が夢づくりの場になればいいなと思います。

CAMPFIREプロジェクト掲載ページより引用
「はりいしゃ」外観
アンバサダー旅行でも見学させていただきました

様々な活動の履歴やお人柄を通して、この越前海岸での暮らしを能動的に楽しんでおられる事がとてもよく伝わってきました。時代も変わり「都会で必死に働く」事に疑問を抱く人も増えてきた社会の中で、東京での生活を経て「地域と共に、やりたいことをワクワクしながらやる」という豊かなライフスタイルに辿り着き、自ら実践・発信されている松平さん。そんな姿に惹かれて今後も移住者が増えていくのではないかと想像します。

"越前海岸盛り上げ隊" 志野 佑介さん ご紹介

「志野製塩所」テラスにて海をバックにアンバサダーチームへご説明頂いている志野佑介さん

志野さんは農業大学を経て千葉県にて農業を営んだ後、知人の縁で福井県内で働く事になり、仕事の合間などによく訪れていた越前海岸の自然に魅せられ移住を決意、現地の豊かな自然の恵みを活かせる生業を模索していった結果、現在は製塩、稲作、畑作、果樹、養鶏など幅広く営まれています。

江戸時代の「百姓」は「百の生業を持つ者」であるとよく言われますが、志野さんも越前海岸で「百姓」となるべく挑戦中。まだ百の生業には届いていないけれど笑うことは得意だからと「百笑」と名乗っておられます。

今回のアンバサダー旅行ではそんな生業のうちの1つである製塩を行う、「志野製塩所」を見学させて頂きました。

海沿いの廃工場を自ら改修し作ったという「志野製塩所」
アンバサダーチーム一行  製塩体験と共に志野さんのお話を伺いました
入り江からポンプで海水を汲み上げ、手作りのかまどで灰汁などを取り除きながら製塩を行う
ダイナミックな壁画は志野さんが目指す、様々な生業を組み合わせた暮らしのイメージ 右上の屋根の穴は「台風で空いてしまったが差し込む光が綺麗なのでそのままにしている(笑)」とのこと
ミネラル豊富な海水を丁寧に焚き上げた「百笑の塩」は甘みと旨みを感じる優しい味わい

志野製塩所では「えん」を大切にしているそうです。それは「塩」だけではなく、人との「縁」。この越前海岸の豊かな暮らしをもっと様々な方に体験してもらい新しい人との縁を紡いでいく為にも、志野さん自身「百姓=百笑」の名の通り越前海岸での生業にこれからより一層励んでいかれるのだろうと思いました。

最後に

このように"越前海岸盛り上げ隊"の皆さんが地域の各所でそれぞれ力を発揮し、それらが連携して地域としての魅力となり、文字通り越前海岸を盛り上げている様子を肌で感じることが出来ました。もちろんこのお二人の他にもたくさんの隊員の方が尽力しておられます。

モノ消費からコト消費と言われて久しい昨今、観光の形もガイドブックに載っている有名スポットを回るだけのありきたりなものではなく、こうした「人」の魅力に迫る旅が求められる時代になりつつあるのかも知れません。

絶賛盛り上がり中の越前海岸、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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