地政学入門#2 ランドパワーとシーパワー

<講義からの学び>
①ランドパワーとシーパワーに分かれるのは必然:
ランドパワーは大陸国家。国土が広いため、灌漑などの大規模な事業が必要になる。大規模な事業にはまとまったお金、労働力を必要とするため、国家権力を強くする必要性があり、税制度などを管轄するための官僚組織が強くなる(中国、ロシア、ドイツなど)。
シーパワーは海洋国家。国土が限られるため、例えば工業製品等で他国との貿易を通じて必要な資材を入手する必要がある。視線が外部に向いているため、内部にはあまり頼らず(小さな政府による最低限の保障)、自由な貿易で利益を得ることを好む傾向にある(イギリス、日本、アメリカなど)。
②ランドパワーはランドパワーらしく、シーパワーはシーパワーらしく:
ランドパワーとシーパワーに分かれるのが必然なのだから、その国が本来とは異なる側の立ち居振る舞いをしようとすると不都合が生じてくる(日本が第二次世界大戦で敗戦したのはランドパワー国家として振舞ったからかもしれない)。面白いのは一つの国の中でもランドパワー勢力とシーパワー勢力がいること。その国は本来どちらの傾向が強い国なのか、その中で今どのように行動しているのか、これを考えながらニュースを読むと面白い。

<私の気づき>
・一つの国の中でもランドパワー側に振れる時期とシーパワー側に振れる時期があり、一つの国の中でも両勢力が存在するという考え方が面白い。
・その国(あるいは政府)がランドパワーとシーパワーのどちら側なのか、それを類推しながら今後ニュースを読んでみようと思った。
・自分、あるいは相手がランドパワーなのかシーパワーなのか、それを考えて(同じマインドを持った相手の中から)ビジネスパートナーを選んでいくというのも重要かもしれないと感じた。

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