組織変革のファシリテーション 第6回

組織を変えるということ
Hawthorne Effectの教訓:1924年から1932年までChicago郊外にあるWestern Electric のHawthorne Worksにおいて行われた、作業効率に関するField Study。心理学者・精神科医などによって、物理的な作業条件と従業員の作業能率の関係を調査。物理的な作業環境は、 作業効率との間に明確な相関性がなかった。
• 作業効率と最も関係があったのは、心理的な要因だった。
• 職場における非公式組織の存在
• 仲間意識や集団内の規範
• 目標意識
外発的動機づけと内発的動機づけの関係:外発的動機づけ(金銭的報酬)が内発的動機づけ(自発的にやりたいと思う気持ち)を時に抑圧することも知られている。例えば1時間かかる簡単な作業、単純にお願いされたら(無償で)喜んでやる仕事も、5ドル払うからやってくれと言われると、途端にやりたくなくなる(私は1時間5ドルの価値か!?)のを想像してみるとよい。
モチベーションは脳のどの部位が司るのか?:扁桃体(amygdala)と呼ばれる、アーモンドの様な形をした部位。外界からの感覚情報に対して有益・有害、快・不快などの判断を行い、喜怒哀楽などの感情的な反応を引き起こす。この部位は論理を司らない。爬虫類も持つ脳(Reptile Brain)である。納得させるのと、理解させる(論理)のとでは司る脳の部位が異なる。感情を動かして初めて「納得」が得られる。人を納得させるということは、爬虫類脳を納得させること。

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