組織変革のファシリテーション 第5回

ファシリテーションのスキル:意識を変える
リフレーミング(Re-frame):
物事を見るフレーム(枠)を変える。同じレンガを積む作業に対しても、物事を見るフレームが変われば、「レンガ積み<レンガの壁<大聖堂」と表現の仕方が変わる。物理的なフレーム(対象物との距離:1m、10m、100mなど)や時間的なフレーム(評価時期:1日、1か月、1年など)を変更するだけで、モノの見え方が変わる。
リフレーミングを行い、視座が高くなると、モチベーション(Motivations)にも変化が起こる。小さな視野から大きな視野に切り替えた結果、内発的動機づけ(私は大聖堂を造っている!)につながるようなケースも。モチベーションには、外発的動機づけ(Extrinsic:外部から促される動機。金銭報酬など)と内発的動機づけ(Spontaneous:自分の内側から発生する動機)がある。内発的動機づけの方が効果が大きく、継続する(効果が落ちない)と言われる。
ファシリテーターはリフレーミングによって議論のボトルネックを解消する、視座の変更を促すような働きかけ(事業統合の事例では、ペイオフマトリックスによって着手しやすい事業から統合することにつながった。コールセンターの事例では、視座を上げることで社員のモラル向上につながった)ができるとよい。

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