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学資保険は入るべき?学資保険のメリットデメリットとは?


子供の大学進学や海外留学に向けて、どのように貯蓄しようか考える人も多いのではないでしょうか?いくつかある方法の中で、検討しておきたいのが「学資保険」。

名前は聞いたことがあるけれど、しっかりと理解できていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そもそも学資保険とは何か?子供が生まれたら学資保険に入るべきなのか?必要性や加入時期、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
この記事のまとめ
・多くの家庭が学資保険で教育資金を準備している。
・確実に教育資金を貯めることができ、銀行の定期預金より高利率。
・貯金が苦手な人や最低限のリスクで教育資金を準備したい人に最適な学資保険。


 いまさら聞けない学資保険とは?

学資保険とは、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険のことです。毎月決まった額を保険料として支払い、教育資金が必要になるタイミングで「祝い金」「満期金」を受け取ることができます。

さらに、契約者である親が亡くなった場合は、それ以降の保険料の払込が免除となり、その場合でも保障がそのまま継続され満期金を受け取ることができるのも大きな特徴です。

しかし、学資保険には子どもの医療保障などが付いたタイプもありますが、さまざまな特約を付けると返戻率が100%を下回る場合もあるので注意が必要です。

ソニー生命の調べによると、上記のグラフのとおり、学資保険への加入率は2022年に42.1%となっています。多くの家庭が学資保険で教育資金を準備していることがわかります。


出典:ソニー生命子どもの教育資金に関する調査2021

子どもの教育資金に関する調査2021 | ソニー生命保険 (sonylife.co.jp)


 学資保険のメリット


それでは、学資保険に加入するメリットは何でしょうか?主なメリットは4つあります。

・確実に教育資金が貯められる
・普通預金よりは高利率
・万一の時も安心
・節税効果がある

それぞれ個別に解説していきます。

  ♦確実に教育資金が貯められる

学資保険に加入すると、毎月口座から自動で引き落としされます。払い込んだ保険料は、満期まで引き出すことができません。貯金が苦手な人でも確実に資金を貯められるのが大きなメリットです。

 ♦ 普通預金よりは高利率

返戻率が100%を超えている学資保険に加入した場合は、満期まで継続することで支払った保険料以上の満期額資金を受け取れるため、資産運用として活用できます。

学資保険の返戻率が低いとはいえ、普通預金と比べると高い傾向にあります。

現在メガバンクの普通預金金利は年0.001%、定期預金でも年0.002%です。仮に100万円を1年間定期預金に預けたとしても、増えるのはたった20円。そこからさらに税金が引かれます。
一方、学資保険には返戻率が105%程度のものもあるため、銀行にただ預けておくより資産を増やせる可能性が高くなります。


 ♦万一の時も安心

学資保険では一般的に、契約者である親に万が一のことがあった場合に以後の保険料の払い込みが免除される特約が付加されています。
死亡や高度障害状態で、万が一保険料が払えなくなっても、契約時に定めた「祝い金」や「満期金」は確実に受け取ることができます。
この点は貯金にはない大きなメリットでしょう。


 ♦ 節税効果がある

学資保険にかかった保険料は所得控除のひとつ、「生命保険料控除」のうち「一般生命保険料」の対象になります。

つまり、年末調整や確定申告で申告すれば所得税、住民税の節税効果があります。

ただし、控除には上限があるため、他の保険ですでに控除を受けている方は注意が必要です。


 学資保険のデメリット

一方、学資保険のデメリットは何でしょうか?主なデメリットは3つあります。

・途中で解約すると元本割れをする
・インフレに対応できない
・急な出費などへ対応が難しい

それぞれ個別に解説していきます。


 ♦途中で解約すると元本割れをする

学資保険は、途中で解約すると元本割れになる可能性が高くなります。元本割れとは、解約払戻金が支払った保険料を下回ってしまうことです。

特に、契約してから日が浅いと元本割れの可能性が高まるので、契約時に保険料が今後払い続けることができる金額かよく確認する必要があります。


 ♦インフレに対応できない

学資保険は契約時の金利で固定されている商品が多く、当初に決められた利率で保険料は運用されます。固定金利だと加入時に決めた満期金を受け取ることができますが、将来的にインフレが進行したときに対応できないというデメリットもあります。

インフレとは物価が上がり、お金の価値が現在よりも下がった状態になります。足元では、食料品や光熱費を中心にインフレが急速に進んでいます。この先さらにインフレが進んだとしても、将来受け取れるお金は変わらないため、学資保険はインフレに弱い保険と言えます。

 ♦急な出費などへ対応が難しい

学資保険は、預貯金と違い積み立てた保険料を引き出すことはできません。

払い込んでいる期間中に、急にまとまったお金が必要になった場合、途中で解約しなければいけません。そういった場合に備え、別に預貯金を確保しておく必要があります。


 学資保険に向いている人、向いていない人

では、どのような人が学資保険に向いていて、どのような人が向いていないのでしょうか?
下記にまとめましたので参考にして下さい。

 ♦ 学資保険に向いている人

まず、学資保険に向いている人について紹介します。

・ 貯金が苦手な人

学資保険は貯金が苦手な人に最適な保険です。契約してからは、毎月決まった保険料が口座から引き落とされるので、学資保険に加入すれば確実に教育資金を準備することができます。

国から支給される「児童手当」を学資保険の保険料に充てるという方法も、一つの選択肢かもしれません。

・ 最低限のリスクで教育資金を増やしたい人

学資保険は満期まで払い込めば、子どもの契約時に定めた「祝い金」「満期金」が受け取れます。投資信託や株式投資で資産運用も可能ですが、失敗するとマイナスになってしまう可能性もあります。

投資信託や株式投資に抵抗がある人、なるべくリスクをとらず教育資金を貯めたい人は学資保険に向いています。

・ 自分に万が一の時の教育資金が心配な人

学資保険なら、契約者である親に万が一の時のための保障が付いています。自分に何かあった時の教育資金が心配な人に、向いている保険と言えます。


  学資保険に向いていない人

学資保険に向いていない人についても紹介します。

・ 十分に貯金ができている人

 学資保険は、子どもの教育資金を貯めるためのものです。すでに十分に貯金ができている人は、あえて学資保険に加入する必要はありません。

・ 自分で計画的に貯金や資産運用ができる人

子どもの教育資金を貯めるのは学資保険だけではありません。投資信託などで、計画的に貯金や資産運用ができる人はあえて学資保険に加入しなくても良いと言えるでしょう。


学資保険が必要であるかは人によりさまざま

教育資金は家計にとって大きな出費なので、子供が生まれたらすぐに考えるのをおすすめします。一人当たり数百万円を用意する必要があるからです。

学資保険が必要かどうかは、家庭によって異なります。学資保険は、教育資金を確実にためるのに有効な手段なので、貯金が苦手な人や最低限のリスクで準備したい人は利用を検討すると良いでしょう。

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