2022年7月号 感想
天網恢恢疎にして漏らさず 千房社長 中井貫二氏
学校では子ども同士のトラブルが起きる。
人間関係を形成する過程で、傷つけあうこともある。
また、学校の外ではいたずらや、万引き、様々な間違いもすることもある。
人や社会との関わり方が不適切な場合は、その行動を指摘し、子供たちの関わり方が適切になるよう、教師は見守り、サポートをする。
千房では日本財団とも提携して社会復帰を支援する「職親プロジェクト」を立ち上げ、出所者の社会復帰を支援している。
その中で次の言葉を中井社長は述べている。
真摯に現実と向き合い、中井社長が紡いだ言葉であると思う。真理であると思う。
私が若い時、当時の学年主任から、まんびきをしてしまった児童に対する指導を学ばせていただいたことがある。
警察は捕まえて、悪いことを教えるのが仕事。
先生は違う。先生は反省した君たちがよりよく生活していくことができるようにすることが仕事。ちゃんと見守っているよ。
そう、学年主任は語った。
これ以降、私はこの教えを教師の原理原則として仕事をしている。
子どもたちは様々な課題を持ち寄って生活している。
そこで悪いことは悪いと教え、その後の生活を教え、子供たちを見守り、気にかけ、ほめ、時にはまた指導をする。
まるで薄皮を重ねるような営みだが、続けることで効果がでてくる。
反省はさせる。
その後いかに寄り添い、ともに歩めるか。
それが教師の仕事なのである。
このあたたかさをもち、これからも子どもたちと向き合っていきたいというエネルギーをいただけた。
「楽道」横田南嶺師
楽をしようとするとろくなことがない。
次のようなことを子どもたちに話している。
「楽(らく)」をしても「楽(たのしむ)」ことはできないね。
同じ漢字なのに不思議だよね。
簡単すぎるゲームは面白くはない。
ちょっと難しい。何度も挑戦したくなるようなものが面白いよね。
だから、楽してる生き方って、楽しく生きる方法じゃないんだよ。
楽しく生活したいなら、ちょっとした挑戦をして、自分の成長を感じる。
そんな生き方の方がいいなって先生思うんだ。
みんなはどうかな?
横田南嶺師は次のように述べる。
日本語にする際に解釈を間違えてしまったのか?と思うがそうではない。
横田南嶺師は次のようにも述べる。
大変に深い示唆をいただいた。
ちょっとした負荷を楽(らく)になるまで続ける。変に力まず、簡単にできるようになる状態になったらそれが成長だと言える。
さらに子どもたちに話してあげたいと感じた。
成長する楽しさを子どもたちと共有して生活したい。
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