2020_04_21

渋谷のど真ん中のスタジオまでチャリで行って、帰宅したら巨大な竹の子が届いていた。急を要したのでこれまたガブガブとお酒を呑んでしまったら、その夜は酩酊の帝に召されて寝床に急いだのでした。しかし今はチャリに限るな。


中原中也の春にまつわる詩をこれまたひとつ。

菜の花畑、赤ん坊と薄桃色の風。

途中の「ひねもす」は一日中という意味の副詞、らしい。

ひねもす、とても洒落た響きの言葉だなあと思ふ。


▪️春と赤ン坊

菜の花畑で眠つてゐるのは…

菜の花畑で吹かれてゐるのは…

赤ン坊ではないでせうか?


いいえ、空で鳴るのは、電線です電線です

ひねもす、空で鳴るのは、あれは電線です

菜の花畑に眠つてゐるのは、赤ン坊ですけど


走ってゆくのは、自転車々々々

向ふの道を、走つてゆくのは

薄桃色の、風を切つて…


薄桃色の、風を切つて

走つてゆくのは菜の花畑や空の白雲

ー    赤ン坊を畑に置いて


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