2020_04_17

こんちくわー、と6歳の次女スイ坊が、羊に4輪がくっ付いた乗り物にまたがり、空気で膨らませた塩化ビニール製の足なしの馬の背中に小さな熊の縫いぐるみをくくり付けて座らせ、それを紐で引っ張りながら廊下を通り過ぎてゆく。あたかも江戸時代の刑罰「市中引き回しの刑」を実践しているようなプレイ。とてもシュールでハイレボー。High Level。朝はいつの間にか始まっている。

第三京浜で30分、所用でサクっと横浜中華街に。街は自らをほぼロックダウンしていて、ほとんどの店がやってなかったのには驚いた、平日の昼間である。志は半ばに終わり、山東で持ち帰りの冷凍水餃子をたっぷりと買って帰る。ここのココナッツ餃子タレは最高です。

久しぶりにナレーションの現場があってチャリで神宮前のスタジオまで、半分生きているようで半分寝ているような、誰かが一夜で造り上げたような街中を走りぬける。avalanchesの新譜がとてもこの雰囲気に良くて、そのアンニュイな音像が、嘘のような、作り物のような東京のド真ん中と、相反するように旬の命を開かんとする今の季節の空気とも絶妙にマッチしていた。

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