ブランド化した製品の値段が高い本質【結論→みんなが〇〇ことを〇〇から】

ブランド商品はなぜ高いと思いますか？
値段が高いのに、なぜ人はその商品を買うと思いますか？
値段を上げるためにブランド化するには、どうすればできるでしょう？

今回はこの方法についてを無料で解説していきます。
知っている方も楽しめるように人間以外の動物界隈のブランド化戦略についても解説していきます。


ノブです。100冊程度心理学の本を好きで読んでいます。
久々に当たり本を引きました。
下記の本ですが、物や、知識や、思想を、売る人にとってはかなり有益な内容と考えています。

人が自分をだます理由

進化心理学の本です。
知能の本質の学問です。
難しそうですが簡単です。

人間の心理は進化論の過程で作られたという考え方の本です。
科学的ではないですが、合理的な考え方です。
「人が自分をだます理由」から要約してお伝えします。

結論から

サクサクすぎてすみません。
さっそく結論からですが、人が高級品であるものを買うのは、

「みんなにすごいと思われたい。」

たったこれだけです。
みんな心当たりありますよね。
虚栄心（見栄を張りたい心のことです。）を満たすためにブランドを買うんです。


さて、今回は仕掛けられる側ではなく、仕掛ける側のやり方です。

どうやってその虚栄心を満たすようにするかが値段を上げる重要な鍵となります

仕掛ける側のやり方の2つの結論

「すごいことをみんなが知っている。だから高級がいいんです。」

わかりにくいですよね。
具体的に解説していきます。


まず、人間は物に対して、2つの考えを持っています。
自分だけの物と、他人に見せる物です。

自分だけの物を服で考えてみます。
まくら、パジャマ、などですよね。
あまり人に見せる物ではありません。

今度は他人に見せる物です。
洋服、アクセサリー、などですよね。
普段の生活で人が見える物です。


人に見せないものの場合は自分の考えは他人が知りようがありませんよね。

それに対して、人が見るものの場合、自分の考えは他人は推測できます。
人が知ることは、そこから推測できるのです。


人間はどうらやらこの他人がいるという状況から、さらに「人からどう見えるか」ということを推測できます。
ブランド化にできるのは、2つめの「人から見えるもの」です。



当たり前ですが人はみんな
「素晴らしい人だ！素敵だ！あなたはすごい！」
と言われたい欲求があります。（承認欲求）


それを叶えることは正直かなり難しいのです。
とはいえ、簡単に物でそのシグナルを周りに発信することができます。

それがブランド商品です。

具体的に、車のBMWで考えましょう。
よくCMや広告でやっていますよね。
公式ページから値段を確認してみましょう。（下記画像です。）

・・・めちゃくちゃ高いですよね。
これを購入することができる人は日本人でもほとんどいません。（日本の平均年収430万程度）

これを買ってしまったら生活できません。

購入できる人がかなり少数です。
それでも企業は広告をするんです。
不合理に思えますよね。

それでもやるんです。
なぜかというと、

「この車が高級である。」
この事実を全員が知っている必要があるんです。

高級車を買う人の本質の心理は
「これがみんなが高級だと知っているから、私がこれを余裕で変えるくらいすごい人ということが推測できるな」衒示的消費（げんじてき）
ということです。

善悪の話は置いといて、人間はそれで満たされるからいいんです。

ブランド化で重要なのは、
素晴らしいということで、高級であることをみんなが知っている必要があるんです。

逆に、すばらしい商品で高級だとしても、広告がなく、他の人がそれについて知らない場合、

『へぇー・・・。そうなんですか。すごいですね。（変わった人だなぁ）』

こう言われるか、思われて、それで終わりです。

逆にみんなが高級で知っていれば、

「ええ！あの高級な車ですか！！それはすごい！！！」

こういったいつものパターンになります。
（そして周りの人間はバイアスがかかり、あなたのすべてが素晴らしく感じてきます。有利に人間社会を立ち回れることを意味しています。）


実際に高級車を買えることはあえて不利なことをしても、それでも生活できるというシグナルでもあり、これは絶対的な自然界でもある推測です。

例えば、鳥はこんなに美しいです。

これになんの得があるのか？ということですが、


実は生き残る上ではデメリットの方が多いです。

天敵に見つかりやすい。
獲物に見つかりやすい。
余分なエネルギーを使う。

など他にもかなり多くあります。

とはいえ、それでもいままで生存できている。
この事実はその生物の強さを他に示す絶対的なシグナルなのです。

・迷彩の鳥。
・ハンデを負っている美しい鳥。

生き残る力があるのはどっちでしょう？


見る側の鳥としては、
鳥「ええ！こんなにハンデを負っているのに！！それはすごすぎる！！！」
こういう考えをするのが合理的です。

だからその凄すぎ鳥の子孫を残したいのです。



人間という動物もちょうど美しい鳥達と同じです。


他の生物から見やすい（ハンデがある）という状態が明らかである
↑↓
高級であるものを買える（ハンデがある）状態が明らかである。


だから


結婚したい。
その人に従おう。
正しい考えである。

という動物のいつもの反射的なパターンになるということです。
（無意識で起きることです。人間の意識では自分がなぜそのハンデの状態に惹かれるかの本質を説明できません。）

人間のシグナルはブランド化で重要です。

具体的なやり方を見ていきましょう。
もちろん無料です。特別ですよ。

プリウスのエコブランド思想戦略

車のプリウスがありますよね。
あの車のイメージはみんな同じはずです。
「エコです。」

その車を買う人は「環境を重要に考えている思想をもっている人なんだ。」ということが周りの人が知ることができます。
「この思想が買える」だから人は買うんです。


そしてプリウスはかなり独特な特徴をしています。


他の車と同じだったらその思想のシグナルを他の人が察知できません。
わざと、プリウスがプリウスと分かるように作られています。

みんなが「その思想を知っている」だから高級でも買うんです。
今回のシグナルも先ほどと同じように「エコであるイメージの良さを自分に持ってもらうために買うんです。」


自分ではなく、他人から推測できるようにです。

このことから分かるのは、思想もブランド化して買えるということです。

飲み物の戦略

海外のビールの売り方として、イメージをよくするために
CMで浜辺でゆっくりのむリラックスした映像と「リラックスできる時間を」
といいった心に刺さるワードをみんなに宣伝します。


全員が自分としてはどうでもいいです。


とはいえ、他の人の家でパーティをするときに、「過激でヤンチャで派手な夜を」というメッセージ性のあるビールより、「リラックスできる時間を」のビールを持っていきます。

なぜなら、みんなが「リラックスできる時間を」という思想を知っていることを知っているからです。

みんな自分としてはどうでもいいですが、他人がそれを知っているから、そうするように行動するのです。


このことから分かるのは、思想のブランド化をしている場合は、周りの人が知っているから環境にあった思想に合わせ始める。


ということです。

いかがでしたでしょうか？もしよろしければ下記バナーをクリックすると私に支援されるので、「それくらいならいいよ」という方はお願いします。m(_ _)m

人が自分をだます理由