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相手に良いと錯覚させる簡単な方法【結論→脳ポルノ写真でOK】

ノブです。心理学の記事を300記事以上書いています。

今回は前回の記事で紹介した内容も含まれます。

分かりやすい話の仕方をする人の特徴【結論:相手の視点で話す】

要約します。

人間の脳は
「自分の意見があるときに相手の意見を考えると、自分の意見が邪魔して相手の意見が正常に判断できなくなる。」
ということです。


これは「神経難語」と言われています。
脳と心に理解できると思わせがちにできるようです。


この神経難語のいとこのような存在が「脳ポルノ写真」です。
これを載せるだけで理解力が上がるようです。


ちなみに脳ポルノ写真とは、脳内の活動を映し出す色鮮やかなスキャン画像です。

よくあるこれです。

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脳にとってはやらしい画像ってことなんですかね?


さて、この画像を使った私が好きな優れた実験をご紹介させてください。



実験開始

架空の研究に関する二種類の論文を、被験者に読ませた。内容は同じなのだが片方には典型的な脳の三次元画像が添付され、活動している部分に色がつけられていた。そしてもう片方は、同じデータが単純な棒グラフで表されていた。脳ポルノ写真つきのほうを読んだ被験者は、論文が非常によくかけていて、理にかなっていると感じた。だがじつは、架空の研究の中で理にかなっているものは、一つもなかった。

要約します。

同じ論文を被験者に評価させます。

Aには棒グラフの画像
Bには脳ポルノの画像

この場合、Bの方の論文の評価が上がった。


私はこの実験はなかなか面白く、そして衝撃でした。


おそらく実験の発案者は
「棒グラフより画像の方がなんかそれっぽくね?なんとなくだけど実験してみるか。」

と考えて実際に科学したのではないでしょうか。
実際にこれを調査できると楽しそうですよね。

使い方

さて、心理学は基本的に役に立ちません。


応用して考えてみると意外と使い道がある切り札になり得ます。

その方法として「錯覚の科学」に一つ優れた使い方がありました。


海外の自動車保険の宣伝で使われています。


「なぜ16際の子供は頭がたりない無謀な運転をするのか?それは実際にたりていないからだ。」

といって実際にそれっぽい説明として


「背外側前頭前皮質はじぶんの行動が生む結果に対する理解にとって重要である部分で、子供はそれは足りないと主張します。」

ちなみにここです。

おでこのあたりにあって、人間的な考えを持たせる脳の場所です。

スクリーンショット 2020-09-29 20.52.26



事実としてここは成長するので、合っているといえば合っていますよね。


そして大人はこの宣伝を見たらこういいます。

「なるほど!だからウチの子供は事故を起こしやすいんだな!保険には入るべきだ!」←錯覚済み


このように、脳ポルノ写真を巧みにつかうことで多くの人は神経難語の呪いによって錯覚を起こします。


善悪はさておき、これを活用する場面は多いです。

ナッジ(人々を正しい方向に錯覚させること)には使えそうですよね。


例えば、ジョギングする靴を売るとしましょう。

その場合に通常の販売方法はこうです。
「この靴の性能は〜で、足の負担が少なく〜、まるで羽が生えたようで〜、あの有名マラソン選手も履いているので〜、ブランドですごくて〜、」


だいたいこんな感じですよね。


他にどうやって付加価値をつけるか。
戦場をどうやって変えるかが物を売るための最適な別のドアです。

他の人と同じことをするのは資本主義では負け組から普通組のルートです。

今回は特殊な勝ち組のルートを通ります。

イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのエレノア・マグワイア博士が16人のタクシー運転手の脳をMRIで検査したところ、一般の人々と比較して海馬(大脳辺縁系の一部)の体積が大きくなっていることがわかりました。また勤務経験が40年という運転手は、勤務経験の短い運転手よりも海馬の体積が大きかったそうです。引用先https://blog.counselor.or.jp/work_technique/f293

どうやらタクシー運転手は海馬が大きくなることがわかりました。

それは脳には「認知地図」があり、それをドライバーは毎日使っているため鍛えられるというのです。

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海馬といえば、記憶するための重要な役割ですよね。

これを鍛えるためには「ジョギングが効果的です。」

ジョン J.レイティ博士らの著書では、
「30分のジョギングを週にほんの2、3回、それを12週間つづける」
ことで脳の機能が向上したという研究報告も紹介されていました。
引用先https://blog.counselor.or.jp/work_technique/f293

この結果から、
無理なく30分走ることに特化した靴を開発しました。
アプリと連携して〜ができて〜さらに記録を自動でするため習慣化にもぴったりです。今までジョギングを習慣化できなかった人は試してください。


のような切り口があります。

ちょっと強引かもしれませんが、この脳ポルノ画像の効果を掛け算するとこんな新たな宣伝のやり方があります。

方法論として使ってください。

まとめ

脳の画像と因果関係を合わせると納得する。


話は変わりますが参考先のリンクで知ったタクシー運転手の話ですが、この本に書かれてあるようで面白そうだったので読んでみます。僕はとりあえず買いました。正しい知識の価値は莫大なので。

大切なのは、疑問を持ち続けることだ。
好奇心はそれ自体に存在の意義がある。
ーアルベルト・アインシュタインー

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