8月_代官山茶話会の様子
8月17日の代官山茶話会は、通常2階での茶話会から土間のある1階のお部屋移動して、アペリティフスタイルでお集まりいただきました。ご参加の皆様ありがとうございます。
午前中の静けさの中でセッティング準備に〜後半は参加者の皆様にもお手伝っていただきあっという間にセッティング完了と頼もしい限りです。
(準備を手伝ってくださった皆様、さらにワイン・お菓子・果物と差し入れいただいた皆様、誠にありがとうございます、さらには誕生日ギフトも感激)
8月の茶話会の茶菓
8月の茶話会の茶菓はこちら↓「FatWitchBakeryJapan」です。
準備を手伝ってくれた友人と共に、色々アラカルトで選び時間も楽しい〜友人は「お味」で私は「パッケージカラー」で直感にて〜
お味の一覧のリーフレットいただいたのTOP3をご紹介します〜
人気No.1 チョコレートを愛する貴方に
ダブルチョコレートベイビー
チョコチップのザクザクがチョコ好きを虜にする逸品。この上なくチョコレートを感じるブラウニー。
人気No.2 和菓子のようなブラウニー
抹茶ベイビー
濃い抹茶の苦味をホワイトチョコでまろやかにした、ザ・ブラウニー。NY店でも人気。
人気No.3 食べる紅茶
アールグレイベイビー
アールグレイ茶葉をふんだんに練り込み、淹れたての紅茶のように仕上げたブラウニー
以上、「くずれたひとかけら」でも満足できる濃厚NYブラウニー「FatWitchBakeryJapan」でした。皆さんはどのお味を選びましたか?
D-RASHISAのご紹介
茶話会に戻って、今回は「D-RASHISA」の説明とその中にある「RASHISAのrecipe」と「やまのカケラ」今までのnote紹介と1年後についてお話しました。詳細については各noteにて
、
「代官山らしさ」は「透明」と表現してることが多いのですが、その透明さは「空気」「水」「風」など存在してるけど表現しづらいというか可視化しずらいものをイメージしています。
同時に「らしさがないこと」として使っていることもありまして、それは私自身が「私らしさがない」こととして表現しているケースもあります。
自分は「言葉」に影響されやすい性質があるようにも思えてて、直感的にいろんな場所を実際に訪れることで「代官山らしさ」を感じ取りたくそのため、「私らしく」×「代官山らしさ」を体験し「D-RASHISA」を発信してるとも言えます。
「初めまして」と、「お久しぶり」と
今回参加された13人は、代官山茶話会初参加の方5人の方が茶話会初参加、「茶話会は初ですが無垢里にはきたことあるよ〜」という方が2名〜
さらに偶然ギャラリーオーナーが3名、今回は無垢里のオーナーもご参加いただきました。
・DEN+/次回のギャラリー展示のご案内
・無垢里/奥のゾーンやキッチン・2階のお部屋見学・現在のカフェ(コーヒー&お菓子)と、オーナーよりランチ営業の際の希望やコンセプト&リフォームのこと
他にも、土間のお部屋(1階)ではそれぞれにお話されておりましたが、茶菓のお店「FatWitchBakeryJapan」の方と昔からお知り合いの方がいらしたり、おもい想いの無垢里の好きな景色を写真撮ったりとあっという間の2時間でした。
ちなみに無垢里の家具はそれぞれ棚だったり板だったりを組み合わせてその時のニーズに合わせてセッティングしていくことができるタイプが多く、これがすごく使いやすいので自宅の家具も同じように応用できないかな?とヒントにもなり面白いです。
先人の叡智と、これから
無垢里のオーナー(建築家)より、この場所の想いと先人の知恵についてお話いただきました。それは「手わざ」から始まり「改修の道」そして「気候」に関する人としてのあり方や叡智についてと広がり、心に刻まれる内容でしたので抜粋してご紹介します。
■ 無垢里について
多彩なことが、いとなわれていますが「手わざ」を主に職人さんや作家さんが一生懸命作った「大地にもどる」ような自然な素材から作られる逸品を紹介したく25年前にスタートし、閉じていた期間もあるが現在、運営を再開中。
■ 民家が20年〜30年で壊される今思うこと
現代の化学に基づく機械ではなく自然界に向き合う先人の知恵を活かした「改修の道」について考えています。
民家を作ったとして20年〜30年で壊されることを残念に思い、さらに気候が厳しくなり「このままで生きていけるか?」まで考えるようになりました、そのことで「どこでどういうふうにボタンを掛け違えてしまったか」と感じています。
戦後60年くらいで高度成長期でもあったが振り返ると大量生産大量消費で環境に負担をかけていたのではないか?
ではどうしたらいいか?
できれば、大量生産大量消費ではない形に舵を切っていかなくてならないのではないか?
■ クーラーを必要としないって?本当?
ただ、そう話しても現実的に「クーラー」のない生活が可能なのか?絵空事ではないか?と言われると思います。
そんな疑問が生まれ、民家に温度計を添えて戦前の何百年の耐えたのは「クーラーを要しない耐えの美学なのか」を調べることで20年かかりました。
その中でわかってきたのは「便利なものがないので自然に頼るしかなく、びっくりするような叡智がわかるんです」
夏はクーラーなく、冬は隙間風があっても暮らせる。
今、その現代版を設計してます。
・夏は涼しく、明け方は涼しいとは?
気温とは、黙っていれば夜〜明け方23度くらいに下がります、地面に草が生えていて、外と中に温度差があるほど涼しい風が入るんです、外は冷えてくるので温度差あれば床に近ければ近いほど、冷たい風は下がるので涼しいことになります。ベットではなく布団で床に近く眠っていると風が入り涼しく過ごすことができるのです。
↑ 1階の部屋から外の水琴窟を望む
土蔵を思い浮かべると、上に二重の屋根があり、下は土の屋根、上の屋根は板金なのですが上は70度くらいですがこの間にある40度の空気が守っています。
民家の工夫とは、上の屋根は70度、そのため通常は断熱材を入れているが、屋根を二重にすると40度下がる、太陽が直接当たらないと空気を、あっためないことでカットする法則、これが簾や日傘に当たるこれを屋根に反映したことになります。
そういうことで工業材料や、断念剤は高性能クーラーは使っていないのです。
そのような講座を、温熱は6回、温熱以外は6回行っています。
今回はその講座のダイジェスト版のようなお話とお時間でひきこまれる参加者の皆さん
■ 温熱以外とは何か?
温熱が現代の高機能クーラーの有無としたら、温熱以外とは何か?
それは、「衣食住の先人の工夫を知る」ということ
・シロアリを一匹も殺さず共存できる
シロアリは木を食べるのが好物、シロアリが食べるには「かなり濡れていないといけない」ということがある、濡れていない木ならシロアリは食べれないそうで、水分をなくすればいい。
雨樋が壊れて柱にシロアリ、またはお風呂場の部分にでたシロアリ。そこでシロアリと共生することを考える=ベシャベシャに濡れない限りはシロアリは木を食べない=濡らさない対策や乾かす工夫が有効になります。
・ヒノキの樹齢と強度について
法隆寺の柱などは「2000年の古木」、1300年立っているけどその長い年月を保つことを職人が見つけ出している、針葉樹特にヒノキは伐採された時は強くないけど、伐採されたから強度が高くなる(限度はあるけれども)、伐採時の強度が何にとって決まるか、樹齢に相当することが飛鳥時代の人々(職人等)は、わかってきました。
20〜30年で壊すのではなく、2000年持たすことを考える、これを治しませんかということを講座で話しています。
こういう捉え方をしてる人が少ないんです、利便な時代になり認知がされたくない、環境異変の根本的な解決にならないため多くの方に認知していきたいという気持ちでおります。
根底にこのようなお気持ちがあるからこそ、無垢里では「手わざ」「衣食住の先人の工夫」「(大量生産大量消費でなく)自然な素材の大切さ」を大事にしてることを再認識する機会をいただきました。お話ありがとうございます。
後日「代官山茶話会」の感想を受け思うこと
この茶話会の後に参加者のお一人よりお電話あり、そのお話に味わいを感じたので備忘録として
「透明」って良いよね!と。。。
その感想に少しホッとしたんです。続きもあって、透明を支えてるのは「緑」の気がするとのこと。
「透明さ」を掴む試みをしつつ、その先に見えるのは「代官山好き」のアップグレードかな?と思ったり。
「好き」と同じように正直言えば「嫌い」も結構あって、無関心よりはいいかもしれない。。。という気分。ふと以前、小豆島の「うすけはれ」というお店に行った際に引いた「月のおみくじ」の言葉がよぎるのです。
「四※異 difference」という文言で始まるおみくじでした。
ちがいを見極めましょう
似ていると同じは 全く別物です。
大まかにとらえずに きちんと区別すること
「嫌い」と「好き」が同じこともありますが
「好き」と「嫌いじゃない」はちがいます。
似たものに惑わされないで下さい。
逆を見れば違いがわかる
「嫌い」と「好き」が同じこと・・・・複雑ですが、「街の中にもありうるなぁ」とも思えたのです、この部分が「らしくない」ので「嫌い」という表現を聞いたことを思い出したり、それは「好き」だからこそ。。。その際の「らしくないって何を表現してるかな」と。
「らしさ」は必ずしも全く同じの必要性はないけれど、自分の中に基準を持つことの大切さを垣間見た時間でした。
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質問:代官山に井戸っていくつある?
↑ 茶話会で上記の質問ありました。使える使えないはあるけど、今知っているのは2つ!
「かまわぬの店内」と、レストラン「シェリュイ」の脇の路地の小道にひとつ。まだ他にもありそうにも思えるので追って調べてみます。
田中さんが井戸のお写真Instagramで紹介されていたのでメモ
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以上、貴重なお時間を皆様ありがとうございます。
次回の9月の代官山茶話会は、9月21日(水)14:00〜を予定してます。
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