#16「3Dプリンター」サポート面荒れ改善
どうもー✋
平の社員です。
今回は3Dプリンターの製作物で課題である「底面の印刷品質」について改善を試みてみたいと思います。
底面の品質では外壁や上面のような一定の積層痕にならず、スパゲッティのような面荒れしてしまうのが課題です。
直接ビルドプレートに接する面であればビルドプレートで比較的平面になるのでいいのですが、問題はサポート面に接する面です。
サポートを使わなければ品質は上がりますが、どうしてもオーバーハング角※が急なところはFDM形式上サポートをつけないと成形できないため付けざるを得ません。
※オーバーハング:建築用語で「2階のせり出し部分」を指す。3Dプリンターでも同義で空中部分(Tの両端部)を指す。一般的には45°を超えるとサポートが必要になる。Y字であればサポート無しで印刷可能。
なので、サポートを付けてもスパゲッティのようにならないような印刷設定を試してみます。
サポートに接する面をキレイにするには「サポートインターフェース機能」&「サポートトップ距離」&「サポートルーフ密度」の調整を設定すると印刷面が荒れずに品質を上げられるとのことなので早速やってみます。
■サポートインターフェース
通常のサポートとモデルの間に挟む高密度の層のことを指します。上部オーバーハングの下に配置されるサポートルーフと、既に印刷されたモデル上に配置されるサポートフロアがあります。
■サポートトップ距離(Z距離)
印刷物とサポートの距離のことです。サポートインターフェースの距離が近い方が印刷物の面が安定して積層(押しつぶす側)できるため面荒れの低減につながります。
■サポートルーフ密度
サポートインターフェース(ルーフ側)の密度設定のことです。これもサポートトップ距離と同様密度が大きい程サポート面が安定して積層できるため面荒れ低減につながります。
ただし、上記2点はデメリットとして、印刷物との密着性が上がるためサポートを剝がす際に剥がれ辛くなります。
いざ印刷!
①サポートインターフェース機能をONにして印刷
スパゲッティのような面荒れはかなり低減された印象。ただし、印刷面と差サポート面の密着性が上がった分白っぽく変色してしまっています。
②積層厚みを0.2㎜⇒0.1㎜にして印刷を実施
続いてレイヤー厚みを変えて印刷をしてみました。
サポートインターフェースなし0.1㎜設定では0.2㎜に比べてもともとの面荒れの目立ち具合は下がっていますが、やはり面荒れが目立っています。
サポートインターフェースありにすると低減されている印象。手で触るとやはり左は凹凸が気になりますが、右は凹凸が感じない。
①②を比較すると0.1㎜に軍配が上がりました。何れも白っぽくなるのが気になります。
白っぽさが気になるので表面をライター等で炙(溶かす)って白色を消してみました。
完全にスパゲティのような面荒れを消すことは自分の技量では難しいですが、低減することは可能という結果でした。
モデリングや印刷(スライス)設定は奥が深いですね。。
積層痕を消すことを真剣に考えると、パテって塗装がマストになりそうです。もはや私中では積層恨です。(笑)
では次回そのあたりを考えてみたいと思います。
またねー✋
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