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#17「3Dプリンター」積層恨を消すことを考える。パテ編

どうもー✋

平の社員です。

前回は印刷面とサポート面のインターフェース部の面荒れを低減するために印刷設定を調整して改善を試みてみました。結果としては改善はされるものの曲面等の形状に対しては満足いくほどの改善はできなかった印象でした。

そこで今回は力業で積層恨自体をスベスベにしていきたいと思います。
つまりパテにより物理的に埋めてしまいたいと思います。

もはやプラモデルの領域ですが、今後様々な物を印刷した際にこのあたりのノウハウは必要になりそうなのでここで勉強していきたいと思います。


パテを扱ったことがないためまずはパテを調べてみました。
まずそもそもパテとは…?

■パテの役割
充填剤(穴やヒビなどの欠損部分を埋めて修復するための材料)として使用されたり、接着剤として使用されるのが一般的。

この穴埋めが今回やっていきたいことです。
続いてパテには大きく分けて3種類あるみたいです。それぞれの特徴は次の通りです。

■ラッカーパテ
タルクなどの顔料を揮発性の高い有機溶剤(シンナー)と混ぜてペースト状にしている。有機溶剤が揮発して硬化する。
メリット:「そのまま使える」「切削性が良い」
デメリット:「厚盛りが苦手」「乾燥後のヒケが大きい」「乾燥時間が長い(数日)」「シンナー臭がある」「ヒケ(へこみ)が発生する」

細かい補修に適しているみたいです。
ややデメリットが多い。

■エポキシパテ
エポキシ樹脂を主成分としたパテで、2剤を混合させて化学反応で硬化するという特徴を持っている。粘土のような硬さ。
メリット:「大きい造形が可能」「切削性が良い」「匂いが少ない」
デメリット:「粘度が高く薄い盛り付けが難しい」「傷埋めも不得意」

部品自体の製作や穴埋め等の大型造形に適しているみたいです。
メリットが大きいが粘度が高いのが気になる。

■ポリエステルパテ
「主剤」と「硬化剤」の2液を混合して使用するタイプのパテです。2液の化学反応で硬化する。
メリット:「ラッカーパテ以上に厚盛が可能」「切削性が良い」
デメリット:「シンナー臭する」「硬化が早い」

おそらく今回の目的に最も適していそう。

この他に瞬間接着剤や硬化が紫外線(光)で硬化するパテなどもあるとのこと。


早速やっていきましょう!

とりあえずタミヤのポリパテを試してみる。

タミヤ製ポリパテ40g


対象は前回作った零戦。
※サポートインターフェース無しなので最強に底面が汚い。

上手くいけばこの後サーフェイサーで塗装の下処理して塗装して仕上げていきたいところ。

まずは積層恨を消す。特に底面のこのスパゲティーをツルツルにしたい。

底面

とりあえず適当に塗っていく。

片面を塗って乾燥を待つ間に問題が発生!!

キョーレツなシンナーの匂いにより家族からポリパテが出禁に(涙)

一応紙やすり#120で削ってみる。

#120でやすった状態

噂通り削り易く、手で触ると積層の段差が消えた‼️
これは良い、、、が出禁(涙)

因みにパテ用のヘラとパテ研磨用のホルダーは適当に3Dプリンターで用意してみました。

紙やすり固定用のホルダー
パテ用のヘラ

パリパテの代替を探す必要になり、匂いが少なめな事からエポパテを試してみる。

タミヤ製エポパテ100g

実際に塗ってみる。

塗ってみた状態

ポリパテに比べて粘度が高すぎて伸びない。。

これでは積層恨を消すのに適していない印象。
おまけに硬化後は石のように硬くて削れない(涙)

ポリパテ(下)とエポパテ(上)比較

ポリパテが理想的なので家の外でやるとかちょっと考えないとパテ塗りは厳しそうです。


◾️まとめ
今回はパテ塗りを試してみました。
薄く伸びて研磨し易いポリパテが理想的でした。ただし、臭いがすごいので家では厳しい感じでした。

※ネットで探すと低臭タイプのポリパテがあるらしいが2倍弱価格が高い(涙)

諦めずに積層恨を祓っていきたいと思いまーす!

ではまた🖐️

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