プロジェクト管理者ポエム

みんながんばっている。
がんばっているのに、スケジュールが遅れ、残業がかさみ続け、そして納期に間に合わない。

うまくいかなくなるのではない、最初からうまくいっていない。

BIG THINGS

失敗するプロジェクトというのは、最初から失敗している。
最初というのは見積もりだ。体制構築だ。クライアント選びだ。
途中の要因で失敗することはほとんどない。

失敗とはなんだろう?

いや、そもそも、失敗とはどういう状態を指すのだろう?
プロジェクトが成果物をつくるものだとしたら、成果物が完成しなかったら失敗だ。
それは分かる。幸か不幸か、自分の仕事でその経験はないけれど、そういうプロジェクトを横で見たことはある。

では、当初予算を超過した場合は?
委託先にコスト負担を押し付けて、自分はコスト超過しなかった場合は?
納期を超過した場合は?
納期を超過しても大して影響がなかった場合は?
バグが残ってしまった場合は?
バグが残っても影響が小さくそのままリリースした場合は?

普通はプロジェクト開始時に設定したQCDを守れなかった時点で失敗なのだろう。
しかし、プロジェクトというのはそんなに簡単なものじゃない。
失敗しても続けて、終わらせなければならない。
なぜなら、それがプロジェクトというものだからだ。

成果物がつくれず失敗したプロジェクトも1回QCDを守れなかったから切り捨てられたのではなく、がんばってがんばって終わらせようとしてがんばって、それでもどうにもならなくなったので失敗したのだ。
それがプロジェクトというものだ。

プロジェクトとは想いそのものではないか

そう考えると、プロジェクトというのは、単なるQCDで片付けられない何かだと言えるのかもしれない。

絶対に終わらせようという想い。
それがプロジェクトなのではないか。

つまり、失敗したというのは、その想いが道半ばで潰えてしまった場合をいうのではないか。
つまり、想いが潰えない限り、失敗することはないのだ。

そして、みんなは今日もがんばっている。
プロジェクトを失敗させないようにするために。
大丈夫。
想いがある限り、失敗しないのだ。

注:これはポエムです。


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