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造形教室ギャラリー:::イカの舟で鋳造の巻!!(一般)

こんにちは。久しぶりの投稿になります!半年も放置してしまいましたぁ。
今日は造形教室のヒトコマをお伝えいたします。
題して「イカの舟で鋳造の巻!!」でございます。
イカって、あのイカ??そうです。食べる、魚介の、イカ、です。コウイカの中にあるフネと呼ばれる骨のようなモノには意外な利用方法がありまして、それが今回お伝えする鋳型(鋳造の型)としての利用です。

はじめましての方にご説明いたしますと、T-BOX造形教室の主宰で夫の平島鉄也は鋳金作品を主とした造形作家であります。なので、造形教室の生徒さんの中には鋳金作品の制作にチャレンジする方も多く、シルバーアクセサリなどを作って販売している生徒さんもいます。そんなわけで造形教室で「コウイカの舟は鋳型になる」ということが話題になったりしていたのですが、生徒さんの一人が「実家でコウイカの舟がたくさん手に入る」とのことで、実際にコウイカの舟で鋳造をしてみることになりました。あ、ちなみに鋳造とは型に溶かした金属を流し込みカタチを作る金属加工法のひとつです。

コウイカの舟を二枚に切り分け、断面に作りたいカタチに彫り下げます。舟がダメになるまで何度か鋳造できますから、型から抜けるカタチである必要があります。それを「抜け勾配」といいます。カタチが彫れたら、金属を流し込む道「湯道(ゆみち)」を繋げ、注ぎ口である「湯口(ゆぐち)」を彫ります。これで鋳型は完成。ちなみに「湯道」「湯口」と呼ぶのは、溶かした金属のことを「湯」と呼ぶからみたいですよ。

今回はお試しということで工房の設備でも簡単に鋳造できる「ピューター」という金属を流し込むことにしました。ピューターは、融点が低く、ガスコンロの火でも溶かすことができます。

チョロチョロっと流し込みました。シーフードのバーベキューにも似た匂いが教室にほんのり漂います・・・。

ピューターを流し込んだ鋳型を開いたところ。

御開帳です。うまくいきました!
フネの構造が持つナミナミの模様もくっきりとピューターに写されています!

鋳型からピューターを取り出しました。まだバリがついています。

先程も書きましたが、鋳型が無事だったためまた鋳造することができます。この日は3回鋳造し、3個できました。写真はバリを取った状態。このあと湯道を整え仕上げます。

鋳型になるなんて、イカもびっくりの利用方法ですね。
今回は融点の低いピューターを使用しましたが、コウイカの舟の鋳型はもう少し融点の高いブロンズやシルバーの鋳造にも耐えられるとか。イカの舟のポテンシャル・・・。
以下のインスタグラムに今回の鋳造の様子をリール動画でまとめてありますので、ぜひご覧ください。

T-BOX造形教室で生まれた作品は、noteで紹介しています。
造形教室に興味はあるけどどんなことができるの・・・??というひとにぜひ読んでいただきたいです。

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ご興味ある方、ぜひ一緒に作りましょう!

それではまた。T-BOX造形教室よりお届けいたしました。

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