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病院でもらう風邪薬とドラックストアで買えるの風邪薬は何が違う?

なんとなくだるくて、風邪気味だ。
仕事に行ってもいいものか、この自己判断で大きく後悔することにならないか…

この1年、風邪気味のときにとる行動は大きく変わりました。
ここで、する行動は2つのパターンに分かれると思います。

✓お医者さんにかかる?

✓ドラックストアで買ってきた薬で家で寝ておく??

あなたならどうしますか?
処方箋と市販薬の違いがわかると症状に応じて行動できるので、この記事では薬関係の法律に詳しい行政書士が、わかりやすく処方箋と市販薬の違いについて解説しています。



処方箋と市販薬の違い

処方箋は、医師の判断により出される薬
処方箋は、医師の判断により出される薬です。来院した患者に対し、医師が体質や年齢を考慮したうえで、「この薬をこのくらいの量とればいい」と判断し「処方箋」を書きます。この処方箋をもとに、薬局や窓口で薬を処方してもらいます。

市販薬は、市販薬のもつ危険性に応じて4つのグループに分かれており、そのグループごとにどのような資格を持つ人がどのように販売するかが決まっています。

要指導医薬品、第一類医薬品といった薬剤師の説明が必須のものもあれば、第二類医薬品は薬剤師か登録販売者になるべく相談して購入するものとなります。第三類医薬品はコンビニなどでも購入することができます。
※詳しくは後半に記します。


処方箋と市販薬の違いを以下の3点についてまとめると・・・

・手に入れる方法
・使用方法
・効き目、副作用


手に入れる方法
処方薬の場合:
医師に処方箋をもらい、専門の薬局や病院の窓口で受け取る。

市販薬の場合:
薬剤師や登録販売者に相談して自分で選ぶ。

使用方法
処方薬の場合:
医師や薬剤師の指導助言に従い服用

市販薬の場合:
薬剤師や登録販売者に相談して自己の判断で服用

効き目、副作用
処方箋の場合:
効き目は強いがその分副作用にも注意が必要

市販薬の場合:
効き目は弱いがその分副作用も比較的少ない

市販薬の種類


市販薬は、症状が軽めの状態で使うことを目的にしています。
症状が軽めとは言えクスリの飲まなければならない状態なので、特に副作用には注意が必要です。

市販薬は副作用の危険性が高い順に以下の4つのグループに分類されます。

・要指導医薬品
・一般医薬品(第一類)
・一般医薬品(第二類)
・一般医薬品(第三類)

各グループの特長をまとめると・・・

要指導医薬品
①副作用の危険性が高い
②薬剤師が対応
③薬の説明は義務
④代表的な薬の例:抗アレルギー薬

一般医薬品(第一類)
①副作用の危険性が高い
②薬剤師が対応
③薬の説明は義務
④具体的な薬の例:胃腸薬、解熱鎮痛薬、育毛薬、喫煙補助薬


一般医薬品(第二類)
①副作用の危険性が中
②薬剤師又は登録販売者が対応
③薬の説明は努力義務
④具体的な薬の例:解熱鎮痛剤、かぜ薬、漢方薬


一般医薬品(第三類)
①副作用の危険性が低い
②資格者がいなくても販売できる
③薬の説明は不要
④具体的な薬の例:ビタミン薬、整腸薬






病院の薬が市販薬に??


「OTC薬」という言葉を聞いたことはありませんか?
これは、もともと医師の判断にもとで使われていた処方薬を市販薬に切り替え=スイッチして販売している薬のことを言います。

胃腸薬やアレルギー用薬、禁煙補助薬など様々なOTC薬をドラックストアなどで購入できます。

比較的安全に使える処方薬からのスイッチですが、他の市販薬よりも副作用のリスクは高いことが考えられるので慎重に使っていく必要があります。



まとめ

いかがでしたか。今回は病院の薬と市販薬の違いについて解説しました。
緊急性が高いときにはもちろん処方箋をもらうのがいいけれど、病院がやっている時間に中々帰れないほど忙しいからこそ体調を崩しているという場合もありますね。

2014年からは一般医薬品のインターネット販売が認められるなど、より薬を手に入れやすくなっています。

インターネットにおける薬の販売には条件をクリアしたうえで保健所への届出が必要になります。詳しく知りたい、という方はかなで行政書士事務所までお気軽にお問い合わせください。


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