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「豊作」な世の中

映画を見てきた。

ちょっと有名な、
知る人ぞ知る、
僕にとっては
絶対好みである
好きな音楽家の
音楽ドキュメントだった。

幸せな映画が終わり、
その気持ちを連れて
早く帰りたかった。

僕の人生に
今日の出来事を
僕の人生として
溶かし込みたかった。

妻がCDを買っていたので
CDはいいか・・・
と思いながら、
(車は別々だったので)
独り、帰路に着いた。

でも、
やっぱり
今日の音楽家の音楽を聴きたくて、
慣れた手つきで
spotifyを検索。

あった!

**********

・・・そうだよね。

別に、タダで聴けるから
とか意識して
CDを買わなかったわけじゃない。

ただ、僕は
自分のやりたいことに
時間を費やしたいから
映画は映画でいただいて、
自分の人生に取り込み、
自分の人生に
戻っただけだ。

その自身の暮らしの中で
車を運転する時間、
インターネットから
豊富な音楽が聴ける。

豊かな時代だと思う。

**********

そして、
CDを売って、
お金を得て、
暮らしを成り立たせていた
プロミュージシャン達は
インターネットに無尽蔵に流れる
著作物の管理を
それなりの企業に任せ、
ストリーミングサービスへの需要の中に
存在を埋め、
収入も薄めなくてはならなくなった。

**********

外国はそれなりに
法規上、ミュージシャンの権利と収入が
守られるようになったらしいけど、
日本のCDで稼いでいたミュージシャンは
大打撃で、
「仕事にならない」と
非難轟々と聞く。

僕も、ミュージシャンの端くれとして
「そうだそうだ」と言ってみる。

でも、
そこが「問題」ではないということ。

実は立場が全然違うということ。

ちょうどうまく書けそうだから
これを機会に書いてみます。

**********

まず、
僕の音楽は
タワレコに並ぼうと、
ストリーミングに上がろうと、
Youtubeで世界デビューしようと、
"聴く人がいない"
ということが、
根本的な問題でありまして・・・。

買ってくれる人がいなければ
店頭にCDが並んでも
収入にはならないし、
再生された数に対する収入が
「雀の涙だ!」と主張する
どこかの界隈では有名な
大物ミュージシャンとは
再生数のゼロが4個くらい違う。

**********

だから、
先ずは「ファンを増やす努力」。
チャンネル登録、グッドボタンが増える
「やり方」を!

時代を読んだり、
市場を読んだり、
ターゲットを絞ったり・・・。

**********

この変化する時代に、
適応、サバイブしていくことが
人生の要ですか?

僕は、
ウケなくても、
売れなくても、
勝たなくても、
生きていけるといいな。

なんていう
贅沢を望むようになりました。

**********

素敵な音楽を経験して、
嫉妬したり、
挫折したりするなんて
もったいないし、

「最高」なのか、
「まあまあ」なのか、
「最低」なのか、
そんなの一言で評価なんて出来ないから、
好きに感じさせてくれ!
って思う。

それを買うから評価が高いわけでもなく、
買わないからといって
評価が低いわけでもない。

「評価」したくもないし、
されたくもない。
大いなる人類の歴史の流れを
感じてみて、
何が「良いこと」かなんて
誰の評価も
頼りにゃならない。

自分が何か
他人より「優れている存在」として
何かを主張しないと、
その仕事に就けないなんて。

僕にとっては
「しんどかったんだな・・・」
なんて
最近初めて氣づく。

**********

「仕事」は
その仕事に於いて
人をより成長させるかもしれない。

それで日々の糧を得られるなら、
日々、その作業に専念できるし、
顧客とのコミュニケーションを通じて
多くの学びがあることでしょう。

では、
その「仕事」に就けなかった人の人生は
就けた人の人生より
劣ったものなのでしょうか?

「その仕事に於いては
確かにそれを仕事にしている人よりは
劣るかもしれない。
だからその人はそれを仕事にしているわけだし。
でも人生はさまざまな見方をすれば
さまざまな価値があるもんだよ」

こんなセリフもウザいです。

いっときの時代の流れで、
それが「仕事」として
成立していたとしても、
時代が変われば、
それを仕事に・・・
「収入」にすることが出来なくなる。

収入にならないことは
やめる?

収入になるからやるの?

**********

多くの人が
国民の所得が増えることを
望んでいるような
発言をしている。

今、多くの国民の
所得が減って、
困っている。

お金が多く
出回るようになれば
いいのかな?

それで僕の仕事の所得は
増えるのかな?

**********

保育士、看護師、介護士。
タクシー、運送業、学校の先生。
あらゆるエッセンシャルワーカーの
所得が低くて、
長時間、責任持って働いて、
低収入じゃ申し訳ないし、
そんな必要な仕事に
若い人が就かなくなってしまうかも
しれない。

そう、
これも僕にとっては
違う問題なんだ。

**********

僕は、
世の中にとっては
必要のない仕事かもしれないけど
僕自身にとっては
とってもとっても必要な「事」を
なんとか成し遂げたい。

人生を
「成功」させたいんだ。

そんな「豊作」な
実りの多い、
多くの実り現る
世の中になったら
素晴らしいな♪

なんて想うのです。

それを「主張」して、
抵抗を創り出さなければ、
実りは自ずと然り、
現れ、
種を落としてゆくと
想うんです。

↑この動画は、
その映画を見終えて、
暗くなる前に
稲藁を
暗い納屋の天井裏に運び上げなきゃ!
と急いで帰り、
作業をしつつ、鼻歌で作曲しちゃったので
急いで録画したものです。

忙しいんだけどね。
お金にならないんだけどね。
お金、払ってないんだけどね。

「大切なこと」は
響きあって、
いつか世の実を結ぶんだよ♪

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