嫉妬、羨望、憧れ、焦がれ
嫉妬もしなくなったし、
羨みもしなくなった。
いや、
そんなことはない。
嫉妬もするし、羨むこともある。
というか、
嫉妬もするし、羨むこともできる。
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その「憧れ」を
現実に生きている人に
嫉妬して羨むことがある。
その「生き方」に
憧れているのは、
焦がれているのは、
一番身近な「自分自身」なんだ。
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その「憧れ」を
やめる。
諦める。
すると初めて、
その生き方を
誰もが羨むわけではなかったんだ!
と気づく。
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僕が羨んでいた。
僕が、僕の個性に因って
その「生き方」を羨んでいた。
その人自身はただ、
その人らしい生き方をしているだけで、
もしかしたら、
他の感覚で、
誰か、何かを羨んでいるかもしれない。
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その人が本当に
何を感じて生きているのかはわからない。
「僕」ではないのだから。
でも、
「僕」のことはわかる。
僕が「その人」を羨んでいる。
「君」が「僕」を映している。
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さて、
僕は諦めた。
僕はそういう生き方が
できなかったし、
そんな憧れのキャリアも
積めなかった。
すると、
大きなイベントや、
全国を演奏して旅することに
興味がなくなった。
いや、
まだ羨ましい。
音楽を
日々の仕事として、
キャリアを積んでいっている人達から
便りや情報が入るたびに
悔しくて嫉妬する・・・こともできる。
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多分、
この「音楽」に当てはまるワードが
人によって違うんだよね。
「政治家」かもしれないし、
「ベンチャー経営」かもしれないし、
「小説家」「漫画家」「デザイナー」・・・
何でもいい。
ただ、
これが「音楽」でない人がいる。
と、あらためて気付くような僕は
「音楽」をしていたいんだろうな。
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いろんな羨みポイントがある。
全国を演奏ツアーして、
いろんな場所にファンがいて、
いろんな多彩で多才なアーティストと
関わり合いながら、
日々、成長していけてる人。
この不景気の折、
ご自身の経営も大変だろう。
と、思うと、
彼らに道を譲る。
まぁ、譲るなんて、
ただの過剰な自意識で、
ご本人は気にも留めないだろうけど。
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僕が「居場所」としていた場所に、
声も大きく、堂々とした人たちがやってきて、
そこを「多くの人」が喜ぶ場所へと
変化させる。
・・・戦う意欲はない。
争う意欲はない。
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今年になって、
地元の大分北部、
空き家になった実家のある千葉、
それ以外は
ほとんど動いていない。
それこそ、
僕が憧れ、羨む、
インディペンデントな
プロのミュージシャンで活動されている
お二人とのバンド「風の音楽家」が
唯一の演奏ツアーだ。
来週末にも、久しぶりに、
九州北部を4ヶ所ツアーする。
僕の地元でもやるんだけど、
地元以外は
そんなに集客に貢献できそうもない。
・・・あ、そうそう、
韓国へは一人で行ったな。
ソウルと釜山で1回ずつ演奏させてもらったけど、
やっぱり、なかなか、
お客さんは来ないね。
意気込みだけで行ったよ。
空き時間には
ひたすら韓国語で歌って練習してた。
youtubeにアウトプットするという行為が
できる時代で、
少しは充実感を味わえたよ。
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今日は地元で3ヶ所、
大きなイベントがある。
僕の奥さんは
そこに天然酵母パンの出店で
忙しそう。
ほんとに、
僕より数倍も、出店の声がかかって、
それはそれで大変そう。
だけど、
これも僕にとっては「羨ましい」のひとつ。
それで、
じゃあ、自分、パンを焼くかい?
と言われたら、
全くそんな気はないので、
・・・そういうことなんだろう。
「じゃぁ、君、ピアノ弾くかい?」
「じゃぁ、君、馬頭琴弾くかい?」
「じゃぁ、君、大道芸を学ぶかい?」
「じゃぁ、君、人気の集まりそうな
やり方を教えてあげようか?」
いや・・・
僕は、やっぱり、
僕のやり方で、
その「羨ましさ」を
解消していかなきゃならない。
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僕が、
ただ大きなイベントに出演したいか?
なんて言われても
明らかに「NO」だ。
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でも、
どうして、
僕の夏の思い出は、
いつも「独り」を
噛み締めたものばかりに
なるんだろう?
これが2019年の7月30日か・・・
あれから5年も経ったのか。
まだ暗い早朝に起きて、
海まで車を走らせた。
「この年の夏の
一番の思い出だな・・・」
と思った記憶がある。
もっと楽しい思い出ないのかよ!
と、自分でも思いながら、
こんな、何もない夏を
平均的に過ごして
5年か・・・。
今年もこんな思い出が・・・。
更新されました。
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去年から、
週に2回、ツイキャスから
ライブ配信で心地好い「独り」のスポットで
ウクレレを弾く日々を続けています。
本来、
僕はこういう人なんだと思う。
陽気なお祭り男ではない。
そんなに賑やかな
晴れ舞台で、
大衆に届けたい「想い」は
そんなにない。
ただ、
多くの「独り」の心に、
何か響き合うことを見つけられたらいいな。
それを「エンターテイメント」と
呼ぶことができるなら、
僕はそんなエンターティナーに
なっていたい。
そんな意味では
米津玄師さんが
羨ましいです(笑)。
うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。