儘ならない世の中で①
「ごめんね。お客さん集められなくて」
「すいません。あんまり人呼べなくて」
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ある程度の人、顧客に
認知されなくては、
その事業の継続は難しい。
カネになる、ならないは
それ以降の問題だ。
…という概念で
僕は世の中が成り立っていると、
理解し、
悶えてきた。
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でも、
「ごめんね。お客さん集められなくて」
「すいません。あんまり人呼べなくて」
もうこんなやり取りは
懲り懲りで、
ずっとこんなやり取りを
繰り返してきた。
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お客さんの集まらないイベントは
お金も動かないし、
関係者も離れていく。
お金を得られない生業は
次第にやめざるを得なくなる。
若しくはなんとか
その業を利用して、
お金になるやり方を模索する。
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例えば…
時間と労力をかけて、
油絵で表現したい「何か」が
あるんだけど、
それではカネにならないから、
美術の先生の資格を取って、
学校の美術の先生として、
生計を立てる。
…分かり易い
よくある話だ。
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でも、
そっちの資格と就職することに
時間と労力を割いて、
就職したらしたで、
絵を描くことではなく、
絵を描くことを教えることに
また時間と労力を注ぐことになる。
そのジレンマの現実が
確かに確立された時代は
まだ好かったのかもしれない。
いや、悪かったかもしれない。
今、そんな就職への努力をして、
生活出来るだけの給料がもらえる仕事に
就ける時代なのだろうか?
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絵描きじゃ食えない。
教師でも食えない。
ならば、
何をして生きる?
生きるとは
どういうこと?
続く
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