見出し画像

儘ならない世の中で①

「ごめんね。お客さん集められなくて」
「すいません。あんまり人呼べなくて」

*****

ある程度の人、顧客に
認知されなくては、
その事業の継続は難しい。

カネになる、ならないは
それ以降の問題だ。

…という概念で
僕は世の中が成り立っていると、
理解し、
悶えてきた。

*****

でも、
「ごめんね。お客さん集められなくて」
「すいません。あんまり人呼べなくて」

もうこんなやり取りは
懲り懲りで、
ずっとこんなやり取りを
繰り返してきた。

*****

お客さんの集まらないイベントは
お金も動かないし、
関係者も離れていく。

お金を得られない生業は
次第にやめざるを得なくなる。

若しくはなんとか
その業を利用して、
お金になるやり方を模索する。

*****

例えば…

時間と労力をかけて、
油絵で表現したい「何か」が
あるんだけど、
それではカネにならないから、
美術の先生の資格を取って、
学校の美術の先生として、
生計を立てる。

…分かり易い
よくある話だ。

*****

でも、
そっちの資格と就職することに
時間と労力を割いて、
就職したらしたで、
絵を描くことではなく、
絵を描くことを教えることに
また時間と労力を注ぐことになる。

そのジレンマの現実が
確かに確立された時代は
まだ好かったのかもしれない。
いや、悪かったかもしれない。

今、そんな就職への努力をして、
生活出来るだけの給料がもらえる仕事に
就ける時代なのだろうか?

*****

絵描きじゃ食えない。
教師でも食えない。

ならば、
何をして生きる?

生きるとは
どういうこと?

続く

うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。