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人生で避けるべき最大の後悔とは?・・ダニエル・ピンク

後悔は私たちを前進させ、人生をより良くするための源泉だ。後悔を感じることは「人間の証」であり、10年後の自分を想定し、何を後悔したくないかを自分自身に問いかけることが幸せになる秘訣である。
① 人生の基盤を築かなかったという後悔「ファンデーション・リグレット」
② 大胆に行動しなかったという後悔「ボールドネス・リグレット」
③ 道徳や良心に関する後悔「モラル・リグレット」
④ 人とのつながりや人間関係にまつわる後悔「コネクション・リグレット」
「action(行動)」に対する後悔か、「inaction(非行動)」に対する後悔かで、後悔の度合いが違う。やったことを悔やむ気持ちは、新たに何かをすることで一部を取り消すことができるが、やらなかったことに対する後悔は、どうすることもできない。
ポジティブに後悔の念と対峙し、今後の人生に生かしていくに当たって、重要なのは「正しい後悔」をすること。
私たちは、人生で大きな意味を持つ決断が何かを知っている。それ以外の決断は、さほど重要ではない。だから、まずは、人生の基盤を築かなかったという「ファンデーション・リグレット」を回避すべく、毎日を過ごすべきだ。「自分自身や家族、チームのために『しっかりした基盤』を築く」ことを心がけよう。
大胆に行動しなかったことを悔やむ「ボールドネス・リグレット」も重要だ。人生を振り返り、「あまり充実した人生じゃなかった」「いろいろなことに挑戦するだけの勇気がなかった」などと後悔したくはないだろう?
道徳や良心に背く行動を取ったことを悔やむ「モラル・リグレット」も要注意だ。私たちは、常に正しい行いをするよう心がけるべきだ。人とのつながりや人間関係にまつわる後悔「コネクション・リグレット」も忘れてはならない。大切に思う人たちには、まめに連絡を取ろう。
だが、こうした後悔以外の後悔は、そのうち忘れてしまう。人生にとって何が重要な決断になるのかを見極めるコツは、10年後の自分に問いかけることだ。2032年の自分を想定し、今、どのような決断をすれば10年後に後悔しないで済むか、を考えるのだ。赤い車でなくブルーの車を買ったとしても、今晩何を食べたとしても、10年後の自分には関係ない。だが、安定した人生の基盤を築き損ねたとしたら、そうはいかない。また、合理的なリスクすら取らない人生を送ったり、正しい行いをしなかったり、大切な人との関係をおろそかにしたりした場合も同じだ。10年後の自分に、どのような後悔をしたくないかを問いかけることで、自分の人生で大切なものとそうでないものが見えてくる。本当に大切なものにフォーカスすることが、人生の幸福度を高めるのだそうだ。
〔パクリの実〕

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