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「女性活躍、日本は遅れている」その指摘の前に真のグローバル視点を

北欧フィンランドで、サンナ・マリン新首相が誕生した昨年、日本では「女性初」と34歳という「若さ」がニュースになっていました。ただ、フィンランドの新内閣は19人のうち12人が女性であり、当のフィンランド国内では、「女性初」も「若さ」も、何の話題にはなっていなかったそうです。ベルギーやニュージーランドでも女性が首相です。

日本の男性偏重が改めて浮き彫りとなっていますが、そう聞いて、どう思いますか?

「日本は古い!時代遅れだ!」「企業体質が問題だ」「男性たちが問題だ」「政治家が問題だ」?

確かに、女性躍進に遅れる日本の人々の中には、この現実に対して「問題点はここにある」等と言って、企業体質・男性・女性の自覚・政治家の方の考え方・・・等を指摘しています。

皆に代わって、高い意識をもち、問題提起してくれる、ありがたい存在です。そして、確かに、改善した方がよいことは、いくつもあるのでしょう。ただ、それは、自分以外の他者の過去の行動・決断・意識を批判することでは、まずありません。

まず、今、自分たちが暮らしている国がここにあることに目を向け、感謝したいと思います。私たちの知らないどこかで、想像を遙かに超えた積み重ねが繰り返されて、今の社会があるのですから。

「女性活躍」の部分においては、「これから」かもしれませんが、あまりにも多いその他の部分において、社会を築き上げ、小さなピースを埋めながら、力を尽くしてきた過去の日本人がいて、現代の日本人がいて、これまで主導して日本を築いてくれた男性たちがいて、これまで主導して日本を築くサポートをしてくれた女性たちがいて、声を挙げた人がいて、犠牲になった人がいて、亡くなった方も大勢いて、今頑張っている人も大勢いて、それで、日本が今あります。

グローバル教育では、多様性を活かした気づきを、いかに成果へ繋げるかが大切なポイントです。日本企業の中には、グローバル環境に対応するために、抜本的な改革を行う企業もあります。

まず大切になるのは、多様な従業員が意見を出し合うことです。役職・年齢・性別・国籍・社歴・専門など関係なくブレインストーミングです。そのブレストを、成果に繋がりやすくする要素・方法があります。

それは、異文化受容・多様性の活用意識・尊重と承認の対話・ビジョン意識などの、グローバル人財としての基盤となる考え方です。

世界と比較し、もっと日本は女性が活躍できる社会を創らなければ!!と、グローバルな視点で考えるとき、まずは、今あるモノに心を配る感謝と、自分以外の全ての他者に対する敬意・尊重・承認、それはつまり、グローバルに評価できる社会を創る上で欠かせない意識を、大切に抱き、周囲に共有することが、大切な手順なのです。

そしてこの部分、日本人には「得意な」意識です。

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