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インバウンド「コロナ後狙うは超富裕層!」日本が選ばれ続けるには?

インバウンド「コロナ後狙うは超富裕層!」富裕層は逃してはいけないお客様だという危機意識が広まってきましたが、日本はどうすれば選ばれ続けるのか?

「一般の旅行者の100倍消費してもらおうという世界。欧州では城を一晩貸し切りにして1億円使う人がいる」

インバウンドでは、訪日外国人数だけではなく、消費額を増やすことも大切です。そこで、富裕層向けの取り組みは重要になります。富裕層が日本で真に「満足」を感じれば、富裕層間の太いネットワークを追い風にし、消費額はぐんと上がるでしょう。

しかし、富裕層向け施設やサービスを整備し、プライベートジェットとヘリコプターの乗り換え環境を整備しても、富裕層が「真に満足」するわけではありません。

逆に言えば、設備・サービス・商品価値で満足してきた富裕層は、これから日本が深く関わりたいと思う富裕層のタイプではなくなります。日本が積極的に関わらせていただきたい富裕層は、設備や商品などの奥に隠れた「心」という目に見えない価値を重視する、本質志向の人たちです。


私はCA時代、ファーストクラス、VIPや要人のチャーターフライト、皇族フライトなどを数多く経験しました。
富裕層と言われる多国籍のお客さまにはどのようなタイプがあるのか、タイプの違いはどこから生まれるのか。どのような会話が好まれるのか、何に価値を置かれるのか、何がトラブルの芽なのか。残念ながらトラブルが発生した場合、どのような解決が好まれるのか。サービスのどこを見ているのか、どのタイミングでファンになるのか。準備した知識や情報は、どうすれば活かされるのか、活かされた先に何があるのか。そのようなことを研究し、実践し続けた18年でした。


今後、世界中で、本質志向の富裕層は徐々に増えていきます。その受け皿を先手で整備できるのが日本です。日本が大切にする価値が、ここぞとばかりに活かされるからです。

富裕層の旅行者を他国から奪いたいのではありません。日本が富裕層から選ばれる世界一の旅先になりたいのではありません。ただ、日本がその価値を活かせば、富裕層がこぞって選ぶ旅先になるということです。


富裕層がこぞって選ぶ価値を提供するための準備は、日本にとっては今までの延長です。しかし、単純に延長線上にあるわけではありません。日本の価値を「深めながら」の延長です。1週間で準備完了するようなものではありませんが、深めただけの価値が将来得られるでしょう。

富裕層・VIP層が静かに満足するグローバルCSの準備には、所作もコミュニケーション力も大切です。しかしそれは、最後です。

1.仕事の質を今一度高める
2.対応者の人間性を意識し高める
3.コミュニケーションの質を高める

外国人のVIPに対応する上で大切な能力は「確かなマインド」です。



▶グローバルCS VIP対応研修

https://kizuna-global.com/service/everystaff-become-professional-of-globalservice/vip/

▶日経新聞記事「インバウンド コロナ後狙うは超富裕層」自民議連、弱点洗い出し


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