旅とコロナウイルス / 2020年3月3日

 怒られそうですが、こんなご時世ながら、2週間のうちに飛行機に3回、新幹線に1回乗りました。移動時間は計20時間くらい。さらにここに通常通りの通勤時間。テレワーク、時差通勤なんてどこ吹く風な生活を送っています。

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 兵庫県民、ひらのみふみ。旅の行先は福島県いわき市。もうひとつは東京。
 いわきは本当は、いわきサンシャインマラソンに参加するために行ったはずですが、コロナウイルスの影響で中止。東京も本当は会いたかった友達がもっといたんですが、出てこられない人も大勢いる状況。
 いわきへは、水戸からJRの普通電車で向かったのですが。マスクなんてすっかり売り切れていると聞いていました。確かに周りにマスクをしている人はあまりいなかった。
 一方で、不思議なことに東京では割とマスクをしている人がいたような……。気のせいかな。気のせいかもしれませんが。

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 デマも広がりましたね。偶然、デマが広がる前に生活必需品を多めに買っていたので、個人的には特に影響がなかったのですが。
 デマに騙され、人込みにもかかわらずトイレットペーパーやらを買いに走る人たちを見ていると、一体情報化社会とはなんなんやろうかと思った次第です。
 個人的に、大気汚染問題にもそれなりに詳しい身なのですが、数年前のPM2.5騒動をちょっと思い出しました。結局専門家の言うことなんてあまり信じてもらえず、不安を煽る報道、言い過ぎな新聞や雑誌の見出しを見ては、「よくもこういう悪い想像力が働くもんだなー」と変に感心してしまったものです。お知り合いの大学の先生方には、自分はああいうタイトルの記事に協力したつもりはないのに、と残念そうに話をされている方もいらっしゃいました。
 今の世の中、不安を煽ったもの勝ちなところがあるな、と感じています。不安を煽る、煽った先になにかを高値で売りつける、儲ける。別に安心するための情報なんて望んでいなくて、精神的な安心をなにかを購入することで満たしている。いくら世の中が断捨離だとか言ったところで、結局モノに満たされているんだな、と感じるのです。
 あるいは、より不安を煽る報道をする。過激なタイトルをつける。記事が注目を浴びる。そうすることで手元にお金が入る。
 不謹慎だけれど、残念ながらこの世の中には一定数、次の悪いニュースを今か今かと手ぐすね引いて待っている人たちがいる。悪いニュースはビジネスチャンス。騙される人間なんて、世の中にいくらでもいる。

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 目に見えないものが広がっている怖さは確かにあるけれども。「正しく怖がる」っていうのは、どーすりゃいーもんだろーねー。
 そんなことを考えながら、小名浜港で海鮮丼を食べ、東京の赤坂でおいしい麻婆豆腐にかぶりついたのでした。いや、やっぱりそんなおいしいもん食べながらそんな小難しいこと考えてなかったかも。おいしけりゃいいんだよ。それで幸せ。

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