見出し画像

糸島の村づくりとうちの子

今日、ルイに僕らがつくった村づくり構想案を見せたのには理由がある。ルイはYouTube中毒なんだけど、どうも僕と似てる感じがすると思った。僕は寝る直前まで頭がぐるぐる回転してしまって寝落ちする寸前まで漫画なりくだらないことでいろんな考えを止めないと眠れないのだ。ルイも同じなのではないかと思った。で聞いてみると「頭の中にたくさんのアイディアがあってブループリントが脳みその中に詰まってる。それをどうしていいのか分からなくてどうでもいいものを見て気を紛らわしているんだ」と言う。

そうか、パパも同じなんだよ、と分厚い構想案の英訳を渡すといきなり読み始めて「これはとても素敵なプロジェクトだけどいくつか改善すべきところがある。まず安全を確保すること。エマージェンシーエリアをユニットの間の空き地につくり緊急時のアクセスを確保すべきだ」とか言い出す。「電力は本当にソーラーで賄えるのか?水源はないのか?水力発電と併用しないとこの大きさのビルは電力不足になるはずだ」と言い、「この構想をブラッシュアップしよう。そしたら完璧になる」とか言い出す。

8歳だ。十分に大人だと思った。活躍したいのだ。自分を持て余しているのだ。どれくらいこういう気持ちの子どもたちがいて、だんだんスポイルされているのかと考えると恐ろしくなった。この村づくりは子どもと大人も関係なく考えたほうがいい。少なくともすぐにつまらないことを言う僕ら大人だけで決めるのはとんでもない間違いだと思って、「ねぇルイ、リモートでいいからプロジェクトにジョインしてアイディア出してね」と言うと笑顔で僕の腰を抱きしめて「I love you」とルイが呟いた。

ここから先は

0字
座員のコンテンツ・スキルを高め、見たこともない世界へ連れていきます。

さまざまな私塾がネットワークされたYAMI大学。橘川幸夫が学部長の「深呼吸学部」もその一つです。深呼吸学部の下の特別学科の一つが「旅芸人の…

甘党なのでサポートいただいたらその都度何か美味しいもの食べてレポートします!