見出し画像

座長日記(3)20201028

言い忘れないように目立つところにメモしておくけど、橘川幸夫がマジですごいのは「個のための教育」を真剣に考え実践してきた数少ない教育者だと言うことだ。

実は教育は、組織のための教育がほぼ9割を占めていて、残り1割も「その人の一生の人生を深掘りするための教育」でしかない。

ところが橘川は、生命史や人類史からみた「種としての人類」を捉えて、その中のそれぞれの「個」をひとつひとつの可能性として捉えている。

数十万年試行錯誤してきた人類の「報告」の結果が現在この瞬間であり、これからも種が続く限り、その可能性を模索する。それこそが生命であると。よって最終的にはどんな種も消滅するのだが、それでもまた別の種や別の宇宙という形で新たな「可能性」の模索が始まる。

橘川は、その種のひとつとして生きることが人生だと捉えている。つまり、大きな舞台設定を彼は私たちに提示している。言い換えれば、大きな物語における「個の存在」を説明している。

それはスピリチュアルでもポエムでもなく、極めて構造的でファクトに基づいた冷静な説明であり、かつセクシーさも持ち合わせる。

わたしは橘川のような言葉の選び方と舞台設定をする人間を他に知らない。このことについては近日中に、旅芸人一座の座付き作家としての橘川をzoomの稽古場に呼び出し、詰問したいと考えているところだ。そしてそれを初稽古としたい。


あ、、なんか評論ぽい文章で書きたくなって、呼び捨てにしてしまった。ごめん、橘川。

ここから先は

0字
座員のコンテンツ・スキルを高め、見たこともない世界へ連れていきます。

さまざまな私塾がネットワークされたYAMI大学。橘川幸夫が学部長の「深呼吸学部」もその一つです。深呼吸学部の下の特別学科の一つが「旅芸人の…

甘党なのでサポートいただいたらその都度何か美味しいもの食べてレポートします!