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おじさんたちの世界と訣別するためには?

今って、1990年代後半からのインターネット初期からマルチメディアブーム、ITバブル、ソシャゲ、ブロックチェーン、テックスタートアップなど、そこらへんを生きてきた同世代(というか同時代?)の人たちの発言の変化がリアルタイムで見れるわけだ。

あの頃仲良かった(もしくはメディアを通じて知っていた)あいつやあいつは、今どういう考えなのか気になるときがあるんだよね。例えばひろゆきとかは面白い人になったよね。驚いた。

生き方について少しまとめてみよう。
コロナで完全に潮目は変わったわけだ。世界を変えようじゃなくて、世界はすでに変わっちゃったんだ。ぶっ壊れちゃった部分もいっぱいある。誤魔化していたところも誰が見ても分かるレベルで露呈しちゃった。これは明らかで、つまりそれはどんどん新しいことをやる「べき」ではなく、やら「なきゃ」いけないんだよな。だって壊れてるわけだから、作らなきゃ。それはチャンスでもあるけど、もう待ったなしという圧倒的現実がある。

僕は毎日いろんな人と話をしてる。学生も辛い、経営者も辛い、苦しい人たちがたくさんいるよ。全部リモートだけど、週に100人くらいと関わってると思う。

で、コロナ時代とは、論じるだけじゃなくて実装できるかってときなわけだ。たくさんの問題を解決して心身健やかに過ごしていきたいわけだ。
そうなると、当たり前だけどさ、普通で地味でちゃんとしたこと考えて発言して困ってたりワクワクしてたり必要としてる人たちときちんと手を組めるか、協力し合って社会実装できるかってところがすごく大事になるわけだ。この当たり前のことが当たり前にできるかがものすごーく重要な部分になる。

そのときに、普通で地味で地に足ついた考え方に基づいて、誰にでも分かる平たい言葉で伝えたいことが言えてて、きちんと手を動かしあってカタチにするには、どうしたらいいんだろう?

その答えは多分こうだ。
その命運は、どんな人と付き合ってきたかで分かれちゃうし、決まるんだろうな、と思う。
驚くほど当たり前すぎて自分で書いてて驚くけど、多分、そこなんだ。

今、大企業的な昭和96年や、バブルな平成33年を生きてる人たちがたくさんいるのは仕方ないんだけど、これからは付き合う人は選ばないとダメだ。

なぜなら「このままでいいんだ」と思っちゃうから。このままでいいんだってお互いに思ってたらそれで良くなっちゃう。それは昭和や平成感覚で生きて威張ってるおじさんたちだけじゃない。「古いおじいちゃんとおじさんの世界」に生きてるおばさん、おにいさん、おねえさん、子どもたちがたくさんたくさんいる。ほとんどの人がそうかも知れない。みんな、生まれてから常に何らかのハラスメントを受けてきたし、その仕返しとして自分より弱い相手にやり返してる。それは今も続いてる。

その負の連鎖を断ち切るには、付き合う人を変えるしかない。

簡単なことじゃないけど、それしかない。1990年代から今までの同時代を生きた人たちを見ていると、古くてズレてきた人たちと、なぜか「あ、この人最近面白いな」って再発見する人の違いって、多分「誰と付き合ってたか」なんじゃないのかな、と思うのだ。

話していて10年前と全く変わってない人ってたくさんいるんだよね。でもさ、この10年でいろんなことがあったよね。とくにこの2年は激変じゃん。変わらないわけがないんだよ。ましてや会社をやっていたり、ものを作っていたりしたら、そのままの自分でいれるわけないじゃん。無理だよそんなの。

だから、自分を守ることが強固になっていたり、人に辛く当たったりしたりしてる場合じゃないんだよ。変わらなきゃ。そのためには、今自分を肯定してくれている(もしくは周りにそうさせている)環境から飛び出して、「何でもない一人の人間」になってみないと。

そう思ったって全然そうなれないのが人間なんだから、せめて「そうなろう!」と思わないと何も始まらないんだろうなって思う。

まずは人に優しく、だ。
最初は優しいフリ、良い人のフリから始まっちゃうかも知れないけど、そこは常に自問自答だ。矛盾だらけでも、失敗だらけでも、恥をいっぱいかきながら進むしかない。

で、そのためには、誰と付き合うかだけが大事なんだと思う。そういうことを本は教えてくれない。人と人とのやりとりの中で身につけていく。なぜなら、自分が相手にとっては先生であり、相手が私にとっての先生なのだ。全ての人との関わり合いが、私たちそれぞれを育てて、変化させていくのだから、新しい関係をお互いに模索できる相手と付き合えば、きっとわりかし健やかで良い人生を過ごすことができるんじゃないかなって思う。

さもなくば「おじさんたちの世界」で、怖がったり、怖がらせたりして生きていくことになるだろう。

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