【11/8発売】飛鸞初の高級酒「飛鸞 ビクトリア」について五代目杜氏にインタビュー(前編)
飛鸞初の高級酒、圧倒的な透明感と飛鸞らしいトロピカルな甘みが特徴的な「HIRANビクトリア」。
特別なひと時を、これまでにないラグジュアリーな飛鸞と共にお楽しみください。
今回のnoteでは、「ビクトリア」の味わいや開発ストーリーを五代目蔵元杜氏 森 雄太郎にお伺いしました。
ビクトリア 11/8 全国の飛鸞販売店で解禁
「ビクトリア」のお買い求めは全国の飛鸞販売店にて。
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※作業上、発売日が前後する可能性がございます。
※特約店様の中でも店舗によっては販売がない可能性がありますので、お買い求めの際は直接特約店様にお問い合わせ下さい。
誕生秘話
ーーー飛鸞初の高級酒という事で注目が集まっていますが、なぜ高級酒と呼ばれるような高価格帯の商品を飛鸞から販売することにしたのでしょうか?
森:飛鸞のブランド価値を高め、飛鸞が新しいステージに進むためのチャレンジをしていきたいという想いがあり販売を決めました。
高級酒といっても、ただ高いお米を使っているというだけでなく、飛鸞のアイデンティティのひとつでもあるにこまるを使うことにこだわっています。
いま飛鸞で出来る最大限のスキルでこだわりきった、飛鸞ならではの高級酒がどんな味わいになるのかをお客様に楽しんでいただき、飛鸞の体験価値を高められたらと思っています。
ーーー「次のステージに進むための高級酒」ということですが、具体的に開発を始めたきっかけは何かあったのでしょうか?
森:誰かに言われたり、何かきっかけがあったというわけでは特にないんです。
ここ数年は、より酒質向上のための設備投資は妥協なく行なってきましたが、それに対して今回は、今の飛鸞の立ち位置を見直す「ものさし」という意味合いもあって投資的な決断をしています。
周りのメーカーでそういう投資や挑戦をしている会社は少ないですし、今の飛鸞でこの価格帯のお酒がどれだけお手に取っていただけるのか、飛鸞を好きでいてくれる方がどんな反応をするのかというところも見たく、このタイミングで発売することを決めました。
ーーー飛鸞としての意思表明という意味合いがあるんですね。
森:そうですね。高級酒に挑むということは初期費用も非常に多くかかりますし、売れなかった際のリスクも大きいため周りからの反対意見も実はかなりありました。正直に言うと、普通の定番酒を売っていた方がビジネス的には安心なんです。ただ、それだけでは飛鸞の現状維持にしかならないので、お金儲けとかではなく、純粋に挑戦し続ける姿勢としての意思表明ですね。
精米歩合におけるこだわり
ーーー今回は精米歩合が"一桁台"とお伺いしましたが、是非こだわりをお伺いしたいです。
森:ビクトリアは精米歩合2.5%でつくっています。高級酒ということで、手に取った方に特別な体験をお届けしたいと考えた時に、お客様は何がワクワクするかなとまず考えました。蔵付き酵母を使うなどいろんな選択肢を考えましたが、高揚感をいかに感じてもらえるかという部分にフォーカスし、飛鸞史上最もお米を磨いていること(精米歩合)に体験価値を当てました。
精米歩合のパーセンテージについては、ただ高精白なだけではどこでも出来ますが、ビクトリアの体験価値として意味がないので、使用酒米の「にこまる」という名前からとった2.5%が飛鸞らしさを表現できる要素になると思い、2.5%にしています。
2.5%まで精米するには、独自の機械が必要になったので、お願いしている精米所にゼロから作っていただきました。一方で、にこまるは精米に実は適しているお米なので普通なら割れてしまう高精白にも耐えるポテンシャルがありましたね。精米後はかなり粒が小さくなるのですが、まん丸になるので真珠を思わせるような見た目になりました。
蒸した後のお米は普段よりもかなりお米が小さいので水分をたっぷり吸って綿飴のような柔らかさになり、力加減を気をつけないとすぐに潰れてしまう点が難しかったです。
発酵過程においても、お米をかなり削っている分、酵母の栄養も少なくなるため、温度管理から全てビクトリア仕様に変更しました。
「ビクトリア」の名前の由来は?
ーーーこれまでの飛鸞とは名前もまた一味違う印象ですが、なぜ「ビクトリア」と名付けたのでしょうか?
森:にこまるを使用しているところは共通ですが、飛鸞の「にこまるクイーン」の更なる上の立ち位置をつくるということで「ビクトリア」という名前にしています。
また、Victoria(ヴィクトリア)は、ギリシャ神話で勝利の女神の名前でもあるので、飛鸞のビクトリアもお祝いの場や、自分へのご褒美のような特別なシーンで「祝杯をあげる」という価値を提供したいという意味合いもあります。
平戸との繋がり
ーーー平戸の風土を醸す酒造りを大切にされている飛鸞ですが、今回は平戸要素をどう表現されていますか?
森:原料米のにこまる・山田錦はもちろんどちらも平戸産を用いていますし、生酛づくりを採用しています。これは、定番酒でも当たり前にやっていることなので、ビクトリアだから特別にという訳ではないですね。
ビクトリアの味わいは?
ーーーかつてない高精白な飛鸞ですが、出来上がりの味わいはいかがでしょうか?
森:正直ここまでの高精白は未知の領域で、味気ない味わいになるのではないか?と少し心配していましたが、全くそんなことなかったです!
高精白ならではの透明感が他の飛鸞に比べても非常に高く、舌に触れた時の重さを一才感じない軽やかさがあります。
普段の飛鸞では抑揚があるようなイメージですが、ビクトリアでは飛鸞の構成しているトロピカルな甘みと酸味に、さらに透明感が加わった綺麗な味わいです。ワイングラスなどでゆっくり楽しでいただきたいですね。
ーーー香りはいかがですか?
森:パイナップルやりんごを思わせる華やかな香りです。味わいも合わせると、上品なトロピカルジュースのような気分にさせてくれます。
次回後編では、ビクトリアをさらに楽しむためのペアリングやパッケージのこだわりをご紹介します!お楽しみに。
飛鸞をつくる蔵人を募集しております!
飛鸞は、国内だけではなく世界に羽ばたいていくブランドを目指しております。そのため、今まさに『人の力』がより重要になる段階に差し掛かっています。
私たちの目標は、モノづくりを楽しみながら、飛鸞というブランドを成長させていくことです。10年後、20年後には、より素晴らしい景色を皆さんと共に見たいと考えております。
飛鸞を通じて、日本酒の価値を高め、業界の常識を変えていけるような酒造りを実現できればと思います。そのために、私たちと一緒に新しい挑戦を楽しみ、共に成長していける方をお待ちしております。ぜひ、奮ってご応募ください。
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