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たばこを1日1本ベランダで吸って   絶望してから眠りについていた頃

2010年までの数年間、出版社を辞めるまでの数年間、それがルーティンだった。

つまり眠りに就こうと思ったとき、そのときだけベランダに出て、唯一の
1日1本のたばこを吸っていた。

そして、絶望して死にたくなって、ベッドに向かう。
そんな毎日だった。笑える。

「そんな習慣は早くやめたほうがいいよ」
と今だったらアドバイスしたいくらいだ。

人生がよくなっていくはずがない。

案の定、というか、ほどなく私はその出版社を退職した。
例えて言えば、その会社の社員全員に石を投げるような、最悪の辞め方で。

そこから数年、私は人生でつらい時期を迎えることになる。

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