見出し画像

自分を愛せない人が人から愛されるわけがない話し(1)

「あなたがあなたをどのように取り扱うか。世の中はあなたをそのように取り扱う」

私がむかし、学習塾の室長をしていたとき、小学生の子ども、=気の強い女子にめちゃくちゃ嫌われる女性スタッフがいた。

彼女(仮に「上田さん」とする)は、その気の強い小学生女子(仮に「荒木さん」とする)に好かれよう、好かれよう、と近寄って媚びへつらうから、上田さんは荒木さんにとても残酷な言葉を受け続け、さらに荒木さんの上田さん嫌い度はマックスに上がっていくのだ。

いま思えば笑い話だが、これが人間というものであり、まさに人間劇場そのものである。

上田さんは、お察しのとおり、自分のことが好きでなく、いわゆる「つらい人生」を歩んでいた。
だから、業務中に、業務を円滑に行うために、という観点だけにも関わらず、彼女とはよく話したし、そのたびに彼女は涙を見せた。
上田さんは「私もお酒が好きなので、今度ぜひ一緒に飲みにいきましょう」
と言った。

私ははっきりとお断りした。

「私は教室の長として、教室をよくするために、あなたと話している。」
「私とあなたは上司と部下という関係があるから、その範囲で『無償で』あなたのカウンセリングをしている。その範囲を超えたものを求めるのであれば、私は無料では、あなたとお話ししないよ」と言った。

あるとき、こんなことがあった。週明けの月曜日のことだ。

つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?