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商品の良さが伝わるPOPのデザイン

店内POPの目的は、商品の良さをわかりやすく伝え、興味を持ってもらうことです。POPにも色々なタイプがありますが、今回は手持ちの画像と組み合わせて、おしゃれにデザインするときのコツをまとめてみます。

今回は、マスクの商品POPをリメイクしてみます。
いつもお世話になっているカフェのオーナーから、

商品POPをつくるときの、画像と文字のバランスとか教えてもらいたいです!

というリクエストをいただきました。

実際ご自身で作られたPOPを今回の作例としてご提供いただきました。

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写真を全面に敷いたデザインです。店内のおしゃれな雰囲気は伝わってきますが、肝心のマスクの種類やお値段などが見にくいように感じました。

POPは、ちょっと離れたところから見ることが多いので、パッと見て興味を持ってもらえるように、遠慮なくお直しさせていただいたのがこちらです。↓↓↓

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リメイクのポイントをご紹介していきましょう。

写真と文字のエリアを分ける

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「写真と文字のバランスが難しい」というお悩み、確かに、人物の頭に文字がかかっていたり、家具の上に文字を乗せるのか、避けたほうがいいのか、白を敷いて乗せるのか、ちょっと迷いの見えるデザインでした。

そこで、リメイクでは思い切って人物の周りをザクザクと切り抜いて、人物のところだけを使うデザインにしました(PhotoshopやIllustratorではマスクで。PPTでも切り抜き機能があります)。こうすることで、文字がレイアウトしやすくなります。

文字情報を見やすく整理する

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人物を切り抜いたことで出来た右側のエリアに、文字情報を整理します。遠くからでも読みやすいように、白い背景を敷いてコントラストを上げます。

文言も見直しました。

商品の魅力を盛り込んだネーミングに

リメイク前の商品名はシンプルに「マスク」となっていますが、一番大きく見える部分ですので、商品の特長を盛り込んだネーミングになっていた方が興味を持ってもらえます。

このマスクの魅力は大きくふたつあります。ひとつは、色々なデザインの布を使っていておしゃれなこと。もうひとつは、3枚1,000円というお求めやすさです。

リメイク後では、(もっと良いネーミングがあると思いますが)「おしゃれマスク」という商品名にして、おしゃれなマスクだよ!ということを伝え、キャッチコピー「デザインいろいろ」で色んなデザインがあることを添えました。

*使用フォント:無料フォント「殴り書きクレヨン」

ローマ字で書かれていたメッセージの文言は、背景素材として人物の後ろにうすく敷くことで、おしゃれなイメージを作りました。

商品メニューは価格の数字を大きく

ここでのポイントは、価格の数字だけをグッと大きくすることです。「大人用」「1枚」「¥マーク」などと差をつけることで、少し離れたところからでもすぐに価格がわかるようになります。(「1枚」の「1」と「枚」も、フォントサイズを変えると見やすくなっているのがわかりますか?)

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単位を小さく、数字を大きくする技は、前回ご紹介した「見やすいメニューの基本デザイン」でも応用できます。

鮮やかさをおさえた色でアクセントを

最後に、もうひとつの魅力である「3枚 1,000円」という部分を色で強調して完成です。黄色と赤の組み合わせはよく目立ちますが、色の鮮やかさを落とすことで、ケバケバしさが抑えられます。

マスキングテープ風のピンク色は、マスクの色と揃えることでPOP全体に統一感が出ます。

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まとめ

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以上のリメイクで、「おしゃれなマスク」が「3枚1,000円」で買える、という魅力がパッとつかめる商品POPになりました。

どんなPOPでも共通して言えるのは、用紙が小さいのであまりたくさんの情報は載せられないということです。写真で目を引き、限られた文字数の中で魅力を伝えることを目標にしてみましょう。

*Special Thanks*
カフェ・メリメロのみなさん、素材のご提供いただきありがとうございました!


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