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映画・ドラマ・小説の感想

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観たり、読んだりした感想を書きます。
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#テレビドラマ感想文

「科捜研の女ー劇場版ー」レビュー:みなさんおなじみの、エンタメ性抜群、科学捜査ドラマ

 「科捜研の女ー劇場版ー」を見ました。  2021年の作品です。その頃はコロナウイルスが猛威をふるっていたころでした。だからなのか、犯罪の手口に大腸菌が絡んでいました。  現実世界では人体実験についてそんなことはあり得ないんじゃないかと思えるところもありましたが(笑)、犯行手口や犯人が誰かなどエンタメ作品として楽しく見ました。好奇心が刺激されるので、科学捜査もの、私、スキなんです。  事件解決までの後半は伏線もたくさんで物語が進むスピードも速かったですが、オチも違和感なかっ

 ドラマ「エイミー教授のミステリー講座」の第一話を見た

 日曜日に「エイミー教授のミステリー講座」というドラマを見つけました。「ミステリー文学を愛する大学教授が、刑事とともに難事件に挑む!」というドラマです。  設定が面白そう!と思い、早速見始めました。まだ第一話を見終わったところです。  一話が2時間ほどあり、ミステリーを楽しみました。が、第一話のオチは私的には少し物足りませんでした。最近は小説を書く勉強もしているので、犯人も「この人かなぁ」と予測出来てしまいました。ちょっぴり自分の成長も、感じることができたのでした😅

物語に「なぜそれをしたのか?」という理由や事柄の明確さを求めてしまうことに気付いた:ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」感想

 「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」というドラマを見た。  見始めた理由は特になく、なんとなく再生して最後まで見たという感じだ。【超】意外な結末で驚いたけど、見終わったあとに面白かった!ワクワクした!というような感情が、私はあまり残らなかったなと思った。  それで、今日はそれがなぜかということを考えてみた。  まず最初に思ったことは、最後のオチへの展開が急すぎるからかもしれないと思う。 「なぜそれをすることになったのか」という説明がかなり部分的にしか描かれておらず(

AIは人間を超えることが出来るかを面白い視点で描く:SFドラマ「自動工場Autofac」レビュー

 最近見たドラマで面白かったのは、『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』の中にあるいくつかの話だ。これは、作家フィリップ・K・ディックの短編に基づいた一話完結型のSFドラマ・シリーズである。ディックは、映画『ブレードランナー』の原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を書いたことで知られている、SFジャンルにおける先駆者である。まだ全話を見終わってはいないけれど、前半では"Real Life (真生活)"と"Autofac (自動工場)"という話が私には面

リアルライフはどこにあるのか?:SF「フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ"Real Life"」レビュー

 最近見たドラマで面白かったのは、『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』の中にあるいくつかの話だ。これは、フィリップ・K・ディックの短編に基づいた一話完結型のSFドラマ・シリーズだ。まだ全話を見終わってはいないけれど、前半では"Real Life"と"Autofac"という話が私には面白かった。  今日は"Real Life"のレビューをしたいと思う。あらすじはこうだ。主人公は二つの世界を行き来している。  一つ目の世界は、私たちの目から見ると未来だ。主人