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高騰について

昨今初期、レリーフ、ホロ、20thシク等、多くのコレクション系カードジャンルにおいて、多くのカードが高騰しております。それを機にコレクションをやめたりする方まででている有様です。それくらいエグイ上がり方をしています。
そこで急遽今回は考えられる高騰の理由と、高騰時における私の立ち回り方について簡単に記載したいと思います。
(今回はかなり推測でも書いているのでご了承ください。)

何故急な高騰は起こるのか

高騰は当然需給バランスが崩れた際に発生します。いくつか理由があり、モノによって違うので一概には言えないのですが、例として以下のような理由があります。
★投機目的の買い占め
★需要の高まり(外需も含めた)
★再録の有無

例えば特に最近増えてきているように思うのが投機目的の買い占めです。特に希少性の高いカードにこの手法が使われることが多いです。
例えば…ホーリーナイトドラゴン、究極完全体グレートモス、ホルアクティ、WCS系等の限定カード等、これらはそもそも枚数が多くないので、出品→即買うが続いていくと、みるみるうちに相場が高騰していきます。
心理的にも入手したいのに市場に出回ってこないことへの焦燥感を煽られて、結局高くても購入してしまいます。これが連鎖的に発生することで、法外な金額になるまで高騰が止まりません。

さらに最近は20th等比較的新しい、市販や特殊パックのものも対象になってきているのではないかと感じます。特に一度過去に高騰したカードについてはターゲットにしやすいのではないかと思います。

なぜならば、市場全体の需要が下がっていない前提であると、購買欲が煽られればその相場でも買う人がいるというデルタ(最大振れ幅)の実績があるからです。要はポテンシャルとしては過去に高騰した水準まではある、という実績が残っているので、またそこまで戻す算段は高いだろう、とこんな考え方です。実際現状を見ても過去に高騰したカードの顔ぶれが多くありませんか?そして、そうすると「高いけどあの時みたくなったら手が付けられなくなるから買っちゃえ」という心理がどうしても働きます。

売り手側から見ても買った金額未満ではできれば手放したくないと考えます。人間損するときの印象の方が得することより圧倒的に強いですから。そうするとなかなか市場にでてきません。最高値で購入した人からすると、それ以上の値段にならないと売りたくないでしょう。
そんな感じで、心理的に強迫的になることが、高騰をさらに推し進めるファクターとなります。

海外需要も1因としてあります。現在これだけグローバル化が進み、個人でも簡単にモノが輸出入できるようになりました。その結果、日本国内と海外との価格差が、以前に比べ減少しています。
日本が高ければ海外で買えばいい、逆に海外が高ければ日本で買えばいいのです。(実際には情報の非対称性があるので吹っ掛けられたりすることもザラにありますが)

その時もし日本で安く海外で高値で売れるものがあれば、日本から海外にモノが流れていきます。すると日本市場での供給量が下がるため、価格は上昇する方向に行きます。最終的には世界的な高値になります。
また、内需で何かが高騰した場合、それを嫌って別レアリティに逃げることにより別レアリティが高騰することもあります。最近だとホロとかがそれにあたるのかなーと思います。

再録は簡単です。再録されるだろうものがされなかったとき高騰します。最近でいえばラーの不死鳥や球体ですかね。もちろん再録されれば逆に過去のカードは暴落します。

他にもいくつか要因は考えられますが、特に最近については最初に記載した投機目的による吊り上げ、みたいなものが主要因かと思われます。もちろんショップ自体も吊り上げることは可能ですし、実際に高値読みして吊り上げているお店もあるでしょう。

ただ、一つ言えるのは偶然需給バランスがくずれたから発生しているケースよりも、恣意的に需給バランスが崩され、高騰している、ないしさせられている、または関連する事象がトリガーとなり高騰しているため、よく考えれば理由が何となくわかるというケースの方が多いように思います。
また、それらが複合的に絡み合った際にはさらに高騰は加速します。

高騰時の過ごし方

で、そんなときどうするのかということなのですが、私としては基本的に高騰の前兆状態を超えて上がり続ける状態になったら、高騰中のカードはとりあえず何も触らないことをおススメします。

いや、そんなこと言っても欲しいんだよおおおおおとなるかもしれませんが、よく考えてください。では高騰前は買える状態の値段であったのに買わなかった理由はなんでしょうか。他に優先したいものがあったからではないですか?そんな優先順位を下げられるもの、こんなに高くなっても買いますか?

不思議と、高騰したらほしくなるというパラドキシカルな心理は割と働く気がします。無銘だったものにブランドが付く、そしたらそのブランド品が欲しくなった。そんな感じかと思います。でもだとすると欲しているのはそのカードそのものではなくブランドです。倒錯しがちですが、多分あなたは高騰しなければずっと購入しなかったでしょう。

こんな感じで値段というノイズが入ってくる中で、今一度、何が欲しいのかをもう一回手持ちのコレクションと向き合って再考するタイミングだと私はとらえています。逆に過去に購入していて高騰しているけど、やっぱりよく考えたらこっちの方が欲しいから高騰してるこれは売ってこっちを買おう等、ポジティブに売るには絶好の機会といえます。市場価格ではなく、自分の中での適正価格の範疇以下かどうか、それをちゃんと考えていないと安直に高騰に煽られて後で納得のできない買い物をしてしまうことになります。
また、高騰していないレアリティに目を向けてみるのもいいと思います。(多分これでホロの高騰は起きたんですが…)
それでもどうしても手に入れなければならないとするならば、高騰の初動までで購入するようにすべきです。高騰の初動ってなんぞやって感じかもしれませんが、例えばここ最近ではまずありえなかった金額が提示された時
です。それか自分であらかじめこのカードはここまで値上がったら即購入するというラインを自分の中で引いておくといいです。やばそうな感じがしたら即動かないとどんどん上がっていき、気が付けば手が届きません。最近ずっとそんな傾向です。
そしてあきらめるということも重要だと思います。何かを選ぶということは、何かを切るということと二律背反なので、考えてどう決断して、自分が満足するものを探して入手するかはコレクターの腕の見せ所なのではないかと思います。
短くて乱文ですみませんが、今回はこれにて。

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