ナルト走り

つい先日、電車で帰宅途中、駅内で小学生が走っていた。小学生なんて、学校で廊下を走るな！と言われようが、土砂降りだろうが何だろが走るような生き物だ（主に男子）。そこにめくじらを立てるほど、僕も心の小さい人間じゃない。

ただ、その小学生の走り方にやたら見覚えがあった。前傾姿勢で、顔を突き出し、両手を後ろに広げる……そう、ナルト走りだ。
僕も小学生低学年の頃、よくナルト走りをしていた。懐かしすぎる。

アニメでは通称ナルト走りをキャラみんながやっていた。その走り方でぐんぐんと森を駆け抜けていく。任務の伝達やら索敵やらをしながら。
それを毎週木曜日7時半〜ポケモンの後に欠かさず見ていたせいだろう。
その走り方をしていたら、自分が任務をこなす忍者のような気分になった。ぐんぐん森を駆け抜けるように早く走っているような気持ちになれた。

今ではナルト走りなんて周りの目を気にして、バカらしいと言ってしなくなった。今でもそういう子供を見ると、少年ごころがとてつもなくよく分かる。ナルト走り。本当に自分が強いんじゃないか？なんて思えたし、なにより楽しかった。

アホらしいと思うなら、一度やってみて欲しい。忘れかけていた少年ごころが戻ってくるかもしれない。