「007 ノータイムトゥダイ」やっと昨日鑑賞。

約2年弱も待たされた「007 ノータイムトゥダイ」やっと昨日鑑賞。いやー、びっくりした。何故びっくりしたかと言うと、見てみてください。そして、知っている人は絶対に書き込まないように、、というくらいの、びっくり二つ。案の定、評判悪いみたいですが、僕はもう、たっぷりじっくり楽しみましたよ!!! ダニエルクレイグ版の007は、実に賛否が分かれるところですが、シリアスで重苦しい演出はやっぱり「ダークナイト」の成功の影響である、と分析しております。バットマンが現代に無理やり起こされて、シリアスな敵と戦わされてる感じです。007も、無理やり呼び戻されて、現代の敵と無理やり戦わされている分、その息切れ感、しんどさ感が、半端なく、、そこが両作品ともに賛否が分かれるポイントではないか、と考えております。

 クレイグ版007で、いちばんすきなのは「スカイフォール」ですが、こちらもなかなかみていて辛くなる内容でした。身につまされる、というか、ショーンコネリー時代と、いったい何が変わってしまったんだろう、と思ってしまいます。当時だって、特にベトナム戦争というくらい現実があったはずなのに、ノーテンキなプレイボーイのスパイに説得力があったのはなぜでしょうか、、、そして、暗く重苦しいクレイグ版ジェームスボンドには、やはり説得力があるのです。いまだかつてジョークが下手なボンドっていたでしょうか?? まあ、ここもメタ的にジョークでいうシーンが今作はありますが、、、地球規模的に、2000年に入ったあたりから、地球人は「生きていて楽しい、面白い」という感覚を奪われ続けている、残されたリソースの少なさや、未来が今よりも良くなる、とどうしても思えない社会になってしまったんだな。。。勧善懲悪で、映画みたあとスカッとすることが、ほとんどなくなってしまったここ最近。あ、案外タランティーノとかシャマランなんかはみたあと、スカッと感あるかも、ですが、、007みても、敵もかわいそう、ボンドもつらそう、みんなのびのびしてない、いろいろ気を使ってる感じ。そして、戦いがホントシリアスでくらい。すくいがあるようなないような、、、という感じ。「スカイフォール」の魅力はそこにあるんですが、、今回も、本当、コロナ世界になってかなしいことばかり、生きるパワーを奪うことばかりのこの世の中でいきていくことの「しんどさ」感じました。しんどいけど、ボンドもバットマンもまだまだ、戦い続けて欲しい。ちなみにキャンディーマンも戻ってきてくれる、ということ。

すこしほんとのこというと、「ノータイムトゥダイ」ラストでちょっぴり泣きました。

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