ソングトウソング
ソングトウソング
鑑賞
宗教画のような映画を撮るテレンスマリックが、音楽業界のメロドラマを撮るというから、ただごとじゃないと、思っていたら、なんと旭川はシネプレでやっていた。
これは、凄い。おそれいりました。泣いた。
宗教画のようなメロドラマ。
もう一度みたい、映画館で観たい。
どっぷりハマった2時間強。
パティスミスのドキュメント映画、ドリームオブライフに、タッチが似てると思っていたら、本物のパティが出てきてまず泣いた。
3年前の、映画らしいです。レッチリのフリーもでてるので、ドリームオブライフと関係ありそうです。
イギーポップもでてる。ドビュッシーもかかる、自然光の映像に独白が続く、子供だと耐えられない映画。しかし、どっぷりいくと、しっかり魂のありかをかんじるれる作品。ツリーオブライフでめんくらってから、テレンスマリックは気になる監督でしたが、うらにある宗教観、信仰告白をかんじずにはいられない。
音楽は人を救う。でもなぜ救うのか、音楽の先生は教えてくれない。それは、この世があまりにも悲しみにあふれ、自分自身にすらひとは絶望するから、この世の本質は自分にらがっかりし、絶望するからこそ、音楽は魂を救うのだ。
人間はときにセックスで遊び、その本質を自ら薄っぺらくする。
年老いたテレンスマリックは、奇しくも、巨匠、キューブリックと同じテーマの映画を作った。年老いて、わかることもあり、その時には手遅れなのが人生。
パティスミスの人々を救う素晴らしいスピーチに心打たれた。偉大な人間だ。
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