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1 今こそ不要不急の学びを。

色々な動機ときっかけが重なって、韓国語を学び始めた。

不要不急の外出を避けるために家でできる勉強を始めたが、僕にとって韓国語はよく考えたら不要不急であることに気付いた。ていうかそもそも多くの場合、語学自体が不急で多くの中学生にとって英語は「不要不急」だ。

不要不急のことを学べる事は至上の贅沢だと思う。

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ハングルを学び始めたときに思ったことがある。

 

「「「面倒くさい」」」

 

これはもう「究極的」に面倒くさい。面倒くささの要因は

・すでに自分はコミュニケーションの手段(日本語、英語)を獲得していること

・既習言語でのコミュニケーションに不満を感じていないこと

 

がある。日本国内ではどこでも日本語が通じるのはもちろんだが、今は海外旅行で大抵の国で英語が通じる。旅行程度では高度な英語能力は要求されないことが多い。これはもうとってもとっても面倒くさい。しかも最初はハングル文字を覚えることと単語を覚えることの作業で、コミュニケーションがすぐにできるようになるわけでもなく、しかも表音文字の羅列で意味を覚えるとかもう面倒でしかない。道が果てしない。


中学生も同じなのかもしれない。


僕はいま塾講師・家庭教師として、中学生に英語学習を強いる立場にある。

しかし日本の中学生のコミュニケーションはほぼ家庭と学校で完結し、おそらくその全てのコミュニケーションは日本語で行われる。そう、中学生にとって英語は「果てしなく面倒くさい」。

思い返せば自分はなぜ面倒くさくなかったのだろう。当時は海外にも英語にもまったく興味はなかったが「キャリアに有利」みたいな雑なモチベーションだった気がする。短絡的だ。

ともあれ、中学生にとって英語は、そして僕にとって韓国語は「不要不急」なのだ。不要不急を避けるために家で出来る勉強を始めたつもりだったが、それ自体が不要不急であることに気がついてしまった。

でもこれはやはり贅沢なことで、普段は必要至急の勉強や作業が常に存在するため、不要不急の学びに手を伸ばすことができなくなっている。先の状況が見えない今こそ、先の見えない、そして結果を求めない学びに手を伸ばすことのできる最後のチャンスではないだろうか。

アフターコロナ、ウィズコロナを見据えてなるべくコスパの良い学びをしている聡明な方もたくさんいるだろうが、たまには興味だけをモチベーションに勉強することもいいかもしれない。

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しばらく韓国旅行に行くことはできなさそうだが、学ぶこと自体を楽しめている気がする。

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