その1・主人公を決めよう!
お話作りには、色々な方法がありますが、今回、ぼくは「主人公」を決めるところから始めようと思います。
■主人公を考えてみよう
みなさんが好きな物語やマンガやアニメにも、主人公がいますよね?
男、女、子ども、大人、老人、ロボット、動物、美少女、イケメン、ドロボー、正義のヒーロー……いろいろです。
どんな性格なのか、どんな見た目なのか、強いのか弱いのか? 考えることはたくさんあります。
でも、あまり色々考えすぎると頭がパニックになるので、まずは、なんとなく「どんな主人公がいいかな」と考えます。
・身近な人をイメージしてみる
・自分がなりたい人ってどんな人?
・こんな人がいたら面白そう!
……自由に考えてみましょう。
ぼくはいろいろ考えたうえで、今回は……
「くろねこ」を主人公にしたいと思います。
ぼくは、フランツというオスのくろねこと15年間くらしていました。
よびかけても「ニャッ」と鳴かず、シッポをふって返事をするとぼけたヤツでしたが、だっこをすると「ぐるぐるぐる」とのどを鳴らして、うれしそうにしている、気のいいくろねこでした。
(冷ぞう庫のブーンという音くらい大きな音で、ぐるぐる鳴るんです)
でも、フランツは2017年の12月、名古屋グランパスがJ2からJ1に復帰を決めた夜に、ぼくのひざの上で息を引き取りました。
今でも、フランツのことを考えると、涙が出ます。
フランツはなかなか夢にも出てきてくれません。
きっと、どこかで冒険の旅をしているんだと思います。
そんなフランツに、もう一度会いたいので、小説の主人公をくろねこのフランツにします。
■主人公ってどういう人?
くろねこのフランツが主人公です。
では、この主人公はどんな人(ねこ)なのかを考えます。
ぼくのフランツは……
・よく家から脱走していた
・しかってもヘコまず、元気にとびはねていた
・ぼくがやることをいつも見ていた
この物語のフランツも、同じような性格にします。
ただ、そのままだとわかりづらいので……
・脱走する
⇒外の世界に興味がある、冒険好き
・しかってもへこまない
⇒前向き、がんばりやさん
・ぼくがやることを見ていた
⇒好奇心がおうせい
……こんなふうにしてみます。
「冒険好きで、前向きで、好奇心おうせい」
この3つでもいいのですが、なにかもうひとつ「とくちょう」がほしい気がします。
マンガの主人公の「超能力」とか、推理小説の主人公の「頭脳や推理力」とか、スポーツが得意、ファッションセンスがある、絵がうまいといった「もうひと味」を付け足しましょう。なんでもいいです。
ぼくは、スポーツは得意ではありませんが、本を読むのが好きです。
なので、フランツもそうしてみましょう。
ということで……
ぼくの小説の主人公は決まりました。
★くろねこのフランツ
・冒険にあこがれるオスねこ(男の子)
・好奇心がおうせいで、本が大好き
・がんばりやで、前向きな性格
・年齢は、だいたい小学生くらい
・本を読んで学んだ知識がフランツの能力
みなさんも、まずは主人公を考えてください。
あんまりたくさん「設定」を考えてしまうと、話を書くのが大変になってしまうので、だいたいで考えましょう。
絵が描ける人は、絵で描いてみるとイメージがわきやすいかもしれません。
さあ、主人公が決まったら、
次は「どんな話にするか」を考えてみましょう!
■考え方のヒント
・どんな人? 動物? 人間じゃないモノ?
・何才くらいの人?
・男? 女?
・どんな性格?
話を読んだ人が好きになれそうかな?
・どんなことをしている人?
・他の人より「少しでもイイ部分」ってなに?
(つづく)
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