その2・どんな話か決めよう!
主人公が決まったら、次は「どんな話」にするかを考えてみよう。
「なんでもいいから好きな話を書いていいよ」と言われると、意外と「あれ、なに書けばいいんだっけ?」と思うことがありますね。特に、学校の作文とか。
ぼくは、今から10年くらい前に「なんでもいいから、好きなもの書きなよ」と言われたことがあります。
ちょうど『空の境界』がヒットしていたころで、脚本を書いたぼくにもチャンスがめぐってきていたのです。
でも、「あれ、何が書きたかったんだっけ?」とわからなくなって、ぼくはまったくお話が書けなくなりました。
いわゆる「スランプ」です。
あ、ダメだ、話が暗くなってる……
スランプのことは置いといて――
意外と、ひとは「なんでもいいよ」と言われると困る生き物です。
お母さんに「今日の夕飯、何食べたい?」と聞かれたときは「なんでもいい」と言わずに、何が食べたいかを伝えよう!
話を戻そう。
「主人公」の次は「どんな話」かを考えます。
■お話のジャンルを決めよう
話の種類を「ジャンル」と言います。
ふだん、みなさんが読んだり、見たり、遊んだりする本やアニメやゲームには、色々な話がありますよね? その中でも「好きな話のジャンル」を選んで、書いてみましょう。
・学校や学生の話を書く学園もの
・『名探偵コナン』や『パスワード』シリーズのような推理もの
・『若おかみは小学年生!』『黒魔女さんが通る!!』のような日常生活に魔術や幽霊や妖怪が出てくるライトなファンタジー
・魔法少女や魔法使いや騎士やドラゴンが出てくる本格ファンタジー
・『One Peice』のような異能者バトル&冒険もの
・『パンツマン』シリーズのような、ギャグもの
・『泣いちゃいそうだよ』のような恋愛もの
・歴史の人物や過去の時代の話を書く歴史ものや時代もの
……ほかにも、色々なジャンルの話があります。
まずは、自分がいちばん好きなジャンルを選んでみましょう。
ぼくは、ドキドキハラハラしながら、冒険する話が好きです。
そして、明るくて楽しい話が好きです。
なので、今回は「冒険もの」を書いてみたいと思います。
くろねこが主人公なので、少し「ファンタジー」でもあります。
■どんな気持ちになる話か考えよう
お話の「ジャンル」が決まったら、もうひとつ考えましょう。
読んだときにどんな気持ちになる話なのか?
・楽しい話
・嬉しい話
・ドキドキする話
・恋の話
・イライラする話
・怖い話
本を読むと色々な気持ちになりますよね。
今回は「フランツの冒険もの」なので、「ドキドキする」話がいいなぁ。
今は不安なことも多いので「楽しい話」を書きたいなぁ。
ということで、ぼくは「楽しくてドキドキする」話を考えようと思います。
■考え方のヒント
・好きなジャンルはなんだろう?
・好きなジャンルがいくつもあるときは合体OK
ロボット+妖怪=? 魔法使い+名探偵=?
異世界の学園もの? なんでも自由!
・どんな気持ちになる話なんだろう?
・主人公にどんなことをさせたいんだろう?
(つづく)
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