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その8・プロットを書こう

「プロット」というのは、話を書くための「あらすじ」のようなものです。
コミックの裏表紙に、その巻がどんな話かが書いてありますよね?
あんな感じに、短く、かんたんに、どんな話かを書きます。

・いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どうやって
・話がどう始まって、どう終わるのか
・主人公はどうなるのか?

――ということを、全部入れられればベストです。

プロット(あらすじ)が書けるということは、頭の中で、ちゃんと話が整理整とんできている、と言えます。

ぼくが、仕事でシナリオを書くときには、必ずプロットを書きます。
最初に短いプロット、次にもう少し詳しいプロット。そして、ハコ書きというものを書いて、シナリオを書きます。
今回は小説なので、プロットだけ考えます。

■10行プロット

10行くらいの短いプロットを作りましょう。
ほんとうにかんたんなあらすじでいいです。

「くろねこフランツの図書館(仮)」プロット
くろねこのフランツは、海辺の小さな町にある、図書館で働く、本好きな男の子。ある日、ヤギのギャング団が図書館をおそい、大切な古文書をうばってしまいました。
同じころ、海の向こうで100年に一度の大嵐が発生しました。海辺の町は嵐が来たら終わりです。その嵐を防ぐ方法が古文書に記されていると知ったフランツは、町を救うため、ギャング団のアジトへと向かいます。
ボスと対決したフランツは、見事に古文書を取り返し、嵐をしずめる方法を読んで、最後の決戦に挑みます。
冒険の旅の末に、フランツは町を救い、大好きな図書館を守りました。

……これが、ほんとうに大まかな物語の流れです。

ギャング団がどんなヤツらなのか?
どんな対決をするのか?
大嵐を止める方法はなんなのか?
もっと細かい部分も考えていかなくてはいけませんが、まずは「大きな流れ」がわかるようにしました。

これを、自分で書いてみて、一度眠って、次の朝起きて、もう一度読んでみましょう。
「おもしろそうだな」と思えたらOKです。
できたら、その話を、家族や友だちにしてみましょう。
そこで、意見を聞いたり、アイデアをもらったりして、もっとおもしろくするといいですよ。

ぼくも、アニメーターの友だちが「ギャング団はヤギがいいんじゃない?」とアイデアをくれたので、今回のプロットに入れてみました。

図書館=大切な本=紙を食べるヤギがギャング

なんか、おもしろそうでしょう?

■長さに合わせたプロットになってるかな?

前のノートで、自分が何枚の話を書くかを決めましたよね?
今考えたプロットが、自分の予定枚数に入り切るかどうかも考えてみましょう。
説明や、やることがたくさんだと、長くなります。
登場人物や設定がたくさんあると、長くなります。
今回は「習作(練習用に書くもの)」なので、なるべくシンプルな話を考えるといいと思います。

■考え方のヒント

・主人公がだれで、なにをするのかを書こう!
・細かいことをあまり書かずに「流れ」を書こう
・最初から最後までを、とにかく書いてみよう
・時間をあけて、書いたものをもう一度読もう
・家族や友だちにも話して、意見をもらおう

(つづく)

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