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長い日記(「塔」2024年2月号 掲載歌)

「塔」の2月号が届きました。
いろんな方に自分の歌をご覧いただければと思い、掲載歌をnoteに記録しています。

カップ麺、昨日の余り、カップ蕎麦、昼はオフィスに残る三人

いつかは更新されなくなってゆく長い日記のような自分だ

長袖を着て出て駅で袖を折る秋と呼ばせていただいてます

電車には種類があってしばらくはあまり遠くへ行かない電車

玄関をなるべく靴をしまわずに友達が来てくれたみたいに

花のない心は花のない街が育むのではないと思った

「塔」(2024.2)

選歌後記で電車の歌に、「十二月号 若葉集(山下泉選)評」では、両角美貴子さんが五日の歌にそれぞれ触れてくださいました。
五日の歌は〈可笑しみや言葉遊びがあるが、それだけに終わらず、自分で自分の背を押しているような切実さを感じる〉と評していただきました。

これで若葉集は残り1回の掲載です。
3月号には「若葉集を終えて」という卒欄に寄せたエッセイも掲載の予定です。キザなことを書いていますので、ぜひお楽しみに。

そしてそして!!
昨年9月に行われた「現代短歌シンポジウムin福岡2023」でのパネルディスカッション「口語と文語の線引き?」の文字起こしが!!!
角川「短歌」2023・11月号の山下翔さんによる歌壇時評で取り上げられていましたね。「モダリティ」という興味深い概念が紹介されていたあのパネルディスカッション!!!
読めるのが嬉しい。

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