見出し画像

千年はながいと思う(「塔」2023年10月号 掲載歌)

「塔」の10月号が届きました。
いろんな方に自分の歌をご覧いただければと思い、掲載歌をnoteに記録しています。

ドア横の試験期間の学生のノートのはしの赤ペンのイヌ

シャッターを切れば目隠しされるから見逃したくないものは撮れない

さびしいがたとえ常用だとしても今はみんながさみしいと打つ

だいじょうぶせかいがかわることはない片手で傘をひらいてごらん

千年はながいと思う千年を生きてもきっとながいと思う

「塔」(2023・10)P.161

永田淳さん選。
選歌後記でシャッターの歌を引いていただきました。

「八月号 若葉集(山下洋選)評」のコーナーでは、渡部ハルさんにラーメンの歌を引いていただいています。
伝えられない思いを、自分の奥底から引っ張り上げるかのように豪快にラーメンを啜る主体に思いを馳せていただきました。

今回の月詠は実は自信がなく、案の定、提出後に何度も読み返しては悔しい思いをした。筆が迷ったのを、やはり選者にも見抜かれたのだと思う。10首提出のうち、5首を落とされた。
若葉集での掲載は残り5回。そのうち、これから提出する分は3回しか残っていない。
大切に短歌を作っていきたい。

前号の掲載歌はコチラからお読みいただけます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?