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この世に日曜日があってよかったー2024年3月24日の日記

この世に日曜日があってよかった。なんの罪悪感も持たずに二度寝を重ねて朝を迎えることができる。外は雨。わたしは自宅でゆっくり過ごしたい気分だけれど、息子は外出したがっている。

出かける車内で、先日誕生日プレゼントにもらったくまのプーさんの大きなぬいぐるみを抱きかかえて息子が言う。「プーさんはどうしてこんなにかわいいのかなあ。どうして黄色いんだろう。おいしいハチミツ、たくさん食べるからかなあ。ほんもののプーさんに会いたいなあ」。なんて愛おしいんだろう。車を停めたら忘れてしまわないうちにこの発言をメモしようと心に決めた。

しかしその数時間後にはひどく疲れて自宅に帰ってきた。自室にこもり、ヘッドホンを装着して大音量で音楽をかける。熊本県産のみかん・はるみを無心で3つも食べたらようやく人心地がついて、この疲れの背景にある思いを言語化できそうだと感じる。うちの息子はいわゆるADHD(注意欠如・多動症)で、だいたい絶えず動き回っているし絶えず言葉を発しているのだけれど、二人で共に過ごす日曜日はそれが大抵たまらなくつらくなる。それならいっそ息子に服薬を勧めようかと思ったりもするけれど、すぐに「息子が薬を飲まずに生きられない社会なんてクソだ」とか思う。子どもの服薬について専門家が書いた本も持っているけれど、なかなか読む余裕がなくて、こういうことを考えるときは大抵疲れているからなおさら読めない。そもそも息子だけの問題じゃなくて、わたしの側にも特性があって、考え事をしていたり何かを聴いていたりする最中に邪魔されるのが死ぬほど嫌いなのだ。息子の特性とわたしの特性とが見事にバッティングしてしまう。でもこうして文字にしたら少しスッキリした。

この世に日記があってよかった。

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