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日々の断片-2023年12月25日~2023年12月31日

日々の断片を拾う。

2023年12月25日(月)クリスマス、晴れ

晩ごはん

2023年12月26日(火)晴れ

息子、発熱。39度を超えてさすがにぐったりしている。病院に行ったところ、インフルエンザA型だと診断。帰宅して息子が寝てから、外出したいけれどこの状態だとしばらく無理だなと考えていたところ、ベランダを掃除するという妙案を思いついた。外は暖かい。部屋を外に拡張しようと窓を開けた。昼すぎ、わたしも喉が痛みだす。インフルエンザだろうか。

ゆず湯をつくった
ブランチ
紅はるかの焼き芋

2023年12月27日(水)満月、晴れ

発熱。インフルエンザは陰性だった。咳とのどの痛み、37度台の熱と倦怠感以外は割と元気で、かぼちゃのヨーグルトケーキを焼いた。

夜ごはん

2023年12月28日(木)晴れ

息子は「いる」のことを「おっちょく」と言う。それを友人たちに話したところ、「いる」+「〜したままでいる」→「おる」+「〜しちょく」→「おりちょく」→「おっちょく」(音便化)と友人が分解してくれた。けっこう理にかなっていて驚く。

来年はもっと本を読みたい。

2023年12月29日(金)晴れ

おやつ

結果的に五感が読み手のなかに想起される文章と、社会のなかで美しく機能する文章、文章をことばと言い換えてもいいけれど、それに優劣はない。どちらも美しい。ただこの世の中では、前者を守ることには労力を要するし、前者を大事に生きる人はしばしば生きづらいだろう。

わたしにとって、いい小説には日々の生活と違う時間の流れがあって、それを体験するために読むようなところがある。筋書きは二の次で、その流れがいちばんの肝。

小さいときは夜更かしがそれはそれは魅力的で、早く寝なければならない子どもという立場がなにかおもしろいものを見逃させているように思えて仕方なかった。今も夜の力に引っ張られる夜はあるけれど、それは大概「夜の力」に過ぎないことをわたしは知っていて、切り上げて眠ることができるようになった。なにより夢の世界に勝るものはない。儚い世界へようこそ。

2023年12月30日(土)雨

わたしは所詮田舎の、延岡の人間なんだ。田舎者で、経済力がなくて、美しくなくて、とないものを数えようとすればそれは簡単だ。でも、それはしたくないの。しないの。

「それでいいじゃない」は魔法の言葉。本が好き、だけれどわたしよりたくさん読んでいる人はいくらでもいる、わたしよりおもしろいものを広く知っている人はたくさんいる。でもそれでいいじゃない。わたしは本が好き。そこに比較は必要ないから。わたしよりおいしいものを食べている人も、素敵なお店を知っている人も、センスがいい人も、文化への造詣がある人も、経済力のある人も、きらりと光るものをもっている人も、たくさんいる。でもそれでいいじゃない。わたしはわたしなんだから。

他者を知ることで世界の広さを知る。他者を知ることで自分を知れたから、少しよかった。でもそれは少し痛みを伴う。

2023年12月31日(日)大晦日、晴れ

一年が終わった。

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