見出し画像

日記(2021年4月24日)

 詩話会に参加した。この会は友人が主催している。今日は牟礼慶子さんの「五月の森」と「見えないだけ」を読んだ。

 私は普段ほとんど詩を読まない。この詩話会が私にとって唯一の詩に触れる機会だと言ってよい。なぜ普段詩を読まない私が詩話会に参加するのかというと、楽しいからだ。

 知らない詩と出会うことが楽しい。はじめは私にとって確かに見知らぬ新しい詩。だが会を経ると、詩の姿がおぼろげながらも立ちのぼってくるのを体験するのが楽しい。

 詩話会が終わって、駅前施設をぷらぷらと歩いた。そのとき一冊の本と目があった。高山なおみ『本と体』。

 表紙のデザインに惹かれて手に取り、ぱらぱらとめくる。何人か「この人の書く文章が好きだ」と思っている方がいるのだが、その一人である齋藤陽道さんの名前が目に入った。高山なおみさんと齋藤陽道さんの筆談の記録。

 お二人の「言葉」と言葉になる以前の「ことば」について交わされた会話。詩話会で読んだ本でも「言葉」と「ことば」についての話が出て、それとリンクし、私の胸に何かこみ上げてくるものがあった。

 私も「わたしのことば」を探って生きよう。

 この1年間、書くことに関することをたくさん学びました。最近は知識が邪魔をして逆に書けなくなっていると感じていることもあり、学ぶことから意識的に遠ざかる時間をつくった方がいいのかもしれないとも思いました。

 自由に書こう。テクニックじゃなくて、「わたしのことば」を探ろう、そう思えた一日でした。

いただいたサポート費はよい文章を書くために使わせていただきます!